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ウナギレプトケファルスの代謝特性

研究課題

研究課題/領域番号 06660226
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

大竹 二雄  東京大学, 海洋研究所, 助手 (20160525)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードウナギ / レプトケファルス / 溶存態有機物
研究概要

ウナギやマアナゴのレプトケファルスの消化管からは,過去に申請者らが報告した粒状懸濁物以外に餌物質は認められなかった。マアナゴの変態期仔魚の窒素同位体比を調べると,窒素同位体比は変態の中〜後期にかけて一時的に減少し,その後稚魚に変態するにつれて急激に増加した。この窒素同位体比の減少は,消化管の形態と機能が稚魚型に移行する際の一時的な機能低下に関するものと考えられた。これについては今後,電子顕微鏡学的に精査する予定である。放射性同位元素(^<14>C標識グリシン)を用いたトレーサー実験より,レプトケファルス,変態期仔魚,稚魚の順で海水中の^<14>C-グリシンの体内への取り込み量が多く,また呼吸によりCO_2として排出される^<14>Cの量はレプトケファルス,稚魚,変態期仔魚の順で多いことが明らかになった。体内に取り込まれた^<14>Cと呼吸で排出された^<14>Cを加えた量が魚によって吸収された全^<14>C量に相当するとすれば、そこから計算される1個体当たりの海水摂取量(/日)はレプトケファルスで35ml,変態期仔魚で16ml,稚魚で5mlであった。すなわちレプトケファルスは,浸透圧調整のために飲水するとは考えられないにも拘わらず,稚魚に比べて活発に飲水したことになる。これらのことはレプトケファルスが代謝基質として溶存態有機物を利用していることを強く示唆するものと考えられる。
酸素消費量や電子伝達系酵素活性に関する実験結果については現在解析中であるが,これまでの結果から,(1)レプトケファルスがその栄養源として海水中の溶存態有機物を摂取している,(2)栄養源も含めた栄養代謝機構のレプトケファルス型から稚魚型への移行は変態中〜後期にかけて起こるなどのことが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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