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水産資源管理におよぼす遊漁の影響

研究課題

研究課題/領域番号 06660227
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

清水 誠  東京大学, 農学部, 教授 (00011883)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード水産資源管理 / 遊漁 / 東京湾 / マアジ / アナゴ / カレイ / マダコ / 釣り / 海洋リクリエーション / かれい類
研究概要

近年釣りがきわめてさかんで、その釣獲量はかなり大きいものと考えられる。漁獲対象資源の管理の強化が叫ばれる今日、資源管理に遊漁を無視することはできない。本研究は東京湾を対象として、漁獲対象資源の現状を明らかにし、また、釣獲の実態を把握して、資源管理に際して考慮すべき点を検討することを目的とした。
東京湾の漁獲対象資源は多くのものが低下傾向にあり、漁獲量の低下となって現れている。これは試験底曳で明らかになった湾内での生物量の減少が影響していると考えられる。なんらかの環境の変化が起きていると思われるが、この原因を現時点で一義的に定めることはできない。しかし、一旦回復した水質が近年またやや悪化傾向にあるようで、今後さらに検討が必要である。
一方、遊漁は近年ますますさかんで、東京湾も年間延べ500万人程度の出漁が推定された。1人当たりの釣獲を5Kgとすると年間で2.5万トンの釣獲量となり、近年の総漁獲量に匹敵する。ただ、数種について種別に年間釣獲量を推定すると、マアジは漁獲量に匹敵するが、それ以外のアナゴ・カレイ・マダコについては年によって、また、季節的に釣獲量が漁獲量に匹敵する場合も見られるが、概して釣獲量は漁獲量よりかなり低い。
現在のところ推定の精度にも問題があり、全体的な影響と種別の影響で必ずしも整合性の取れた結果が得られなかったが、漁獲対象資源の減少もあり、今後の資源管理に遊漁を無視することはできない。管理に遊漁の釣獲量を考慮する前提として、釣獲量の信頼できる推定値が必要で、今後の最重要課題と言えよう。釣人乃至船宿に釣獲量についてなんらかの申告をさせることを今後検討する必要があろう。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 清水 誠: "東京湾での遊漁による釣獲量の推定" 日本水産学会誌. 63. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SHIMIZU,Makoto: "Estimation of catches by recreational fishing in Tokyo Bay" Nippon Suisan Gakkaishi. Vol.63. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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