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コイ科魚類の生殖腺刺激ホルモン遺伝子の構造解析と発現調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06660229
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

小林 牧人  東京大学, 農学部, 助教授 (30183809)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードキンギョ / 生殖腺刺激ホルモン遺伝子 / 遺伝子発現 / 魚類生殖内分泌 / cDNAクローニング
研究概要

魚類の生殖内分泌系は、他の脊椎動物同様、視床下部-下垂体-生殖腺系に強く支配されている。このうち下垂体で産生される生殖腺刺激ホルモン(GTH)は、従来魚類では1種類であると考えられていたが、近年サケ科魚類等において2種類のGTHが単離され、新しく同定されたものをGTH I型、従来からのものをGTH II型と呼んでいる。コイ科魚類の多くは、魚類の生殖内分泌研究においてモデル魚種として古くから利用されているが、下垂体GTHの産生動態についてはまだ不明な点が多い。
下垂体でのGTHの合成量、すなわちGTH遺伝子の発現量を調べるにはGTHcDNAプローブが必要である。そこで昨年度はキンギョ下垂体からGTH遺伝子のクローニングを行ない、GTH IおよびIIのcDNAプローブを得た。
本年度は、これらのプローブを用い、Nothern hybridization法により、成熟度に伴うGTHの発現量の変化を調べた。その結果、サケ科では生殖腺の初期発達にI、生殖腺の成熟期にIIが盛んに産生されるが、キンギョでは、生殖腺の発達過程全般を通じてI、IIの両方が産生されていることがわかった。これは、年1回1群の卵を産卵するサケ科魚類に対し、異なる発達段階の卵群をもち多回産卵を行なうコイ科の生殖様式の違いを反映していると考えられる。すなわちキンギョでは異なる卵群の発達に対応し、常にIとIIが産生・分泌されていると考えられる。また異なる水温条件下(10,20,30℃)では、10℃で、Iが、20℃でIIが多く産生される傾向がみられ、水温によるGTH合成の調節の可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Makito Kobayashi: "Molecular cloning of cDNA encoding two types of pituitary gonadotropin α Subunit from goldfish, Carassius auratus." General and Comparative Endocrinology. (投稿中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Makito Kobayashi: "Molecular cloning of cDNA encoding two types of pituitary gonadotropin alpha subunit from goldfish, Carassius auratus." Gereral and Comparative Endocrinology. (submitted).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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