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英虞湾における魚卵・仔稚魚の群集生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06660233
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関三重大学

研究代表者

木村 清志  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (00115700)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード英虞湾 / 魚卵 / 仔魚 / 稚魚 / 群集 / 生態学 / 魚類相 / 英慮湾 / 仔稚魚
研究概要

1993年7月から1994年6月(卵・仔稚魚調査)および1994年9月から1995年8月(仔稚魚調査)までの期間に,三重県英虞湾内2地点,湾外1地点で三角中層稚魚ネットの昼間水平傾斜曳きによる浮遊性魚卵・仔稚魚の採集を行い,英虞湾周辺海域の魚卵仔稚魚相,仔稚魚群集の動態などについて,以下のような知見を得た.
1.採集された魚卵は9月29科43分類群以上53739粒,仔稚魚は18目69科178分類群以上18710個体であった.採集された仔稚魚の内,従来記載が皆無であるものや断片的なものについては,詳細な形態記載を行った.
2.魚卵は,分類群数,卵数ともに,湾外が多く,湾の奥に向かってともに減少する傾向がみられた.季節的には,湾内では夏に分類群数,卵数とも多く,冬には極めて少ない現象が,湾外では分類群数に春から夏にかけて多く,卵数は春と秋に多い減少がそれぞれみられた.
3.仔稚魚については,全体的に,分類群数は夏から秋に多く,個体数は春から夏にかけて多い傾向がみられた.また,分類群数は湾外で多く,湾の奥に向かって減少する傾向が見られた.個体数は前屈曲期までは湾内で多く,屈曲期以降は湾外で多く,湾内で孵化した仔魚の一部は,仔魚期に湾外に出ることが示唆された.
4.仔稚魚群集の多様性は,全体的に湾外で高く,湾内で低い傾向がみられた.また,季節的には夏に高く,冬に低い傾向が見られた.湾内2地点の群集の類似性は高く,これらと湾外との類似性は低かった.
5.湾内ではネズッポ科,ハゼ科Type6,アミメハギが卓越する夏-秋相と,カサゴが卓越する冬-春相に,湾外では分類群数が多くその組成も複雑であるが,概ね,カタクチイワシが卓越する春-夏相,多くのスズキ目仔稚魚が増加し多様性を増す夏-秋相,カサゴおよびカサゴ目仔稚魚が多い冬-春相に大きく分けられた.

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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