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新しい食用水産動物としてのミネフジツボの増養殖に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06660251
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関北里大学

研究代表者

加戸 隆介  北里大学, 水産学部, 講師 (40161137)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードミネフジツボ / 付着水深 / 成長 / 生残 / 幼生の分布 / 水温の影響 / 幼生の餌料 / 植食速度 / 大量飼育 / ペニス長 / 成長速度 / 生殖サイクル / 付着基質
研究概要

1.付着水深および天然海域での成長:陸奥湾青森沖定点での1994、1995年の付着板調査の結果、水深10mで最も付着が多い傾向が認められた。陸奥湾における成長を5、10、20mの水深で1994年5月から18ヶ月追跡調査した結果、10、20mで殻底長径がほぼ同じ37mmに成長したが、水深5mではこれよりやや成長が劣った。越喜来湾に移植した当歳フジツボは、1年後には殻底長径(SL)が25mm、2年後には32mmに達した。1歳群(約34mm)は1年後にはSL39mm、2年後には42mmに達した。
2.成長に及ぼす水温の影響:SLが約7mmの当歳フジツボは、25、20、15、10℃の水温の順に成長速度が増大した。25℃では180日後には生残率が15%に低下した。SL23mmの1歳フジツボでも同様に低水温ほど成長が速かった。10、15℃では600日後でも生残率が95%以上であったが、20℃では45%に低下した。本種には15℃以下が適していると判断された。
3.陸奥湾における幼生の出現:表層プランクトン調査では、キプリス幼生は1月中旬にはすでに出現し、3月にはほとんど採集されなかった。キプリス幼生は西湾よりも東湾に多く出現する傾向が認められた。
4.幼生の飼育と摂餌速度:幼生の餌料には珪藻のAsterionella japonicaとThalassiosira nordenskioeldiigが適していた。飼育水温は10〜12℃、飼育密度は1〜2個体/lが適当で、キプリス幼生までの所要発生日数は最低18日であった。明および暗条件での飼育結果に差異はみられなかった。2l規模以下での飼育には通気攪拌が適していたが、20l規模の飼育ではプロペラ攪拌が適していた。A.japonicaを与えた幼生の植食速度は発生段階とともに増加し、II期では300細胞/個体/時間、最も植食速度が大きかったVI期では1700細胞/個体/時間を摂餌した。
付着基質:人工基質に対する付着選択性を調べた結果、ゴム、塩化ビニルに付着が認められ、廃タイヤ再利用の可能性が考えられた。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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