研究課題/領域番号 |
06660309
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宜保 清一 琉球大学, 農学部, 教授 (30045132)
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研究分担者 |
翁長 謙良 琉球大学, 農学部, 教授 (60045101)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 土砂流出 / 崩壊 / 残留強度 / ピーク強度 / リングせん断試験装置 / 安定解析 / 侵食 / 有機質資材 / 降雨発生装置 / 農地開発 / 環境保全 / 地すべり / 土質 / 土砂流出防止 / 土砂流出防止工 |
研究概要 |
赤土(国頭マージ)地帯の崩壊は、層理や節理のような地質弱面とその走向に規制される。弱面の強度は残留強度の近くにまで低下し、非弱面部ではピーク強度が発揮される。ピーク強度の測定は、崩壊土の不攪乱試料について三軸圧縮試験装置を用いて行われた。完全軟化および残留強度の測定は、スラリー試料についてリングせん断試験装置を用いて行われた。ピーク強度については、地すべり性崩壊の不攪乱試料が微小レキの影響を受けてかなりのばらつき、C_f=3.0kPa〜16.1kPa.φ_f=28.5°〜43.5°を示した。完全軟化強度については、すべての試料がC_<sf>=0kPa〜7.9kPa.φ_<sf>=35.0°〜40.0°の範囲に納まった。残留強度については、バ-ミキュライトと粘土分を多く含む試料でC_r=0kPa.φ_r=16.5°〜17.9°、石英が卓越している試料においてC_r=0kPa.φ_r=26.5°〜31.0°、微小レキを含有する試料でC_r=0kPa.φ_r=19.8°〜33.3°となり、地すべり土に比べて高値である。これは、赤土が配向性の鉱物粒子を含有していないこと、石英や微小レキの影響によって粒子の配向状況が良好でないことに起因したものである。 赤土地帯の真喜屋地すべり性崩壊において、逆算解析によって得られる現場せん断強度(すべり面の平均強度)と試料のせん断強度の相互関係、および残留係数を導入した安定解析法の適用について検討した。真喜屋地すべり性崩壊の現場せん断強度は残留強度より大きいが、ピーク強度よりも小さい。対策のための設計強度定数は残留係数を導入した安定解析法を用いて計算でき、また逆算法と試料の強度定数を基にした図解法によっても決定できる。 赤土に対する有機質資材の侵食抑制効果について人工降雨試験を行った。圃場容水量状態にした供試土において、流出土砂良は木炭土、有機土、チップ土および原土の順となり、10%木炭土において原土よりおよそ70%も侵食抑制効果が示された。
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