研究課題/領域番号 |
06660334
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
新井 克彦 東京農工大学, 農学部, 助手 (60175940)
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研究分担者 |
上原 孝吉 東京農工大学, 農学部, 教授 (10014953)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 毛ケラチン / サイトケラチン / 細胞培養 / 細胞接着因子 / 中間径フィラメント |
研究概要 |
ラット・ヒゲ毛根部より無菌的に毛球部を取り出し、0.1%トリプシンにより細胞を分散させ、カルシウムイオンを含まないイ-グル培地(MEM)にて6.5%CO_2存在下で培養を行った。この細胞について抗サイトケラチン抗体により免疫染色を行ったところ、ほとんどの細胞が陽性となりケラチノサイト由来であることが確認され、このことから毛母細胞と考えられる細胞が採取できたと考えられた。今回行った毛母細胞の調製法では細胞の回収率が低いため、今後、他のプロテアーゼによる細胞分散法を検討する予定である。 次に、この毛母細胞をラット由来I型、III型、IV型、V型コラーゲン、ラミニンおよびヘパラン硫酸をコートした培養皿に、毛母細胞の初代培養系を添加し培養形態を経時的に観察したところ、ラミニンが最も優れた毛母細胞接着因子となることが明らかとなったので、今後、ラミニンをコートした培養皿を作成し毛母細胞の培養に用いることにした。本年度予定していた各種細胞成長因子(上皮性細胞成長因子、塩基性繊維芽細胞成長因子、トランスフォーミング成長因子など)やレチノイン酸、アスコルビン酸などのビタミン類の細胞培養系に与える影響については来年度行う予定である。 さらに、重層扁平上皮に観察されるケラトヒアン顆粒に特異的に反応する単クローン抗体を作成し、培養毛母細胞を免疫化学的に染色したところ細胞質に陽性反応が認められた。ケラトヒアリン顆粒は重層扁平上皮の角化マーカーと考えられるので、毛母細胞の分化過程(毛の発生)を培養系で検討するために、この抗体は有用であると考えられる。
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