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暑熱が家畜のエネルギー効率・維持要求量に及ぼす影響の定量的解析

研究課題

研究課題/領域番号 06660335
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産学・草地学
研究機関東京農工大学

研究代表者

鎌田 壽彦  東京農工大学, 農学部, 助教授 (70015121)

研究分担者 黒川 勇三  東京農工大学, 農学部・, 助手 (00234592)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードエネルギー効率 / 熱産生量 / 育成牛 / 増体量 / 濃厚飼料 / 採食量 / 心拍数 / 暑熱
研究概要

濃厚飼料の給与量を変えつつ育成牛を飼養して、粗飼料の摂取量、増体、心拍数、熱産性量を調査し、そしてそれらの相互関係をもとにエネルギー効率に関する考察を試みた。
方法:試験は16日を1期として3期行った。供試牛は東京農工大学津久井農場で飼養されている黒毛和種育成牛(月齢5〜9)とした。濃厚飼料(TDN含量72.9%)給与量はI、III期が1.31kgDM/頭/日で、II期が0.87kgDM/頭/日であった。粗飼料としてエンバク乾草(TDN含量52.7%)を採食量の約1.2倍となるよう調節し給与した。牛群中2頭について24時間連続して松井・大久保の方法(1989)により測定した心拍数をもとに、山本の方法(1980)により熱産生量を推定した。すなわちガスマスク-ダグラスバック法によって測定した酸素消費量から推定した熱産生量(HP kJ/kgBW^<0.75>/分)と、同時に測定した心拍数(HR 回/分)との間の回帰式を求めた。HRとHPとの間には個体ごとに次の回帰式が得られた。個体1:HR=0.0201HR-1.13(R^2=0.85)個体2:HP=0.0201HR-1.19(R^2=0.71)結果と考察:採食量、増体量および心拍数の平均値はそれぞれI、II、III期で62.9,56.6,62.1gTDN/kgBW^<0.75>/日、0.77,0.45,0.58kg/頭/日、および87.7,79.7,80.4回/分であった。熱産生量は86.7,65.3,65.8MJ/kgBW^<0.75>/日と推定された。これらすべてがI期に最も高く、次いでIII期、II期の順であった。日ごとのTDN採食量と熱産生量との間には有意な回帰関係が認められなかった。増体、熱産生量の期ごとの変化は主にTDN採食量の変化によるものと思われる。しかし、II期よりもIII期で採食量、増体量が高かったにもかかわらず、熱産生量の変化が小さかったのは、採食された飼料のうち濃厚飼料の占める割合がIII期のほうが高く従ってTDN含量が高かったためと考えられる。この点をより明確にし、エネルギー効率の季節変化について解析するためにはさらに例数を増やしてTDN採食量と熱産生量との回帰関係を得ることが必要と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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