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前胃神経系の構築形成

研究課題

研究課題/領域番号 06660369
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

北村 延夫  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (70142792)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード胃 / 神経 / 牛 / neurofilament protein / protein gene product / tyrosine hydroxylase / dopamine β-hydroxylase / substance P
研究概要

反芻動物の前胃における神経系の発達を明らかにすべく牛で検索した。胎児、子牛、成牛の前胃各所から材料を採取し燐酸緩衝10%ホルマリン液で固定した。通常はマイクロスライサ-で100μm厚の切片として浮遊染色した。子牛および胎児のいくつかの材料は伸展した後に固定した。また小さい胎児のいくつかの標本は胃全体をまのごと固定した。いずれの材料もABC法により免疫染色した。neurofilament protein(NFP)やprotein gene product(PGP)により神経細胞体および神経線維が認められ、筋層間神経叢や粘膜下神経叢が豊富に観察された。両神経叢間の連絡束ばかりでなく、両神経叢からそれぞれ粘膜へ向かう神経束も認められた。伸展標本やまるごとで染色した材料では筋層間神経叢の網工を見事にとらえることができた。第三胃、第二胃、第一胃の順で筋層間神経叢の網目の密度が高く成長とともにその密度は低くなるが前胃間の密度順には変わりないようであった。迷走神経を付着させたままで染色した標本では迷走神経が筋層間神経節に連絡し筋層間神経叢の神経束に融合していく様が確認できた。tyrosine hydroxylase(TH)やdopamine β-hydroxylase(DBH)によるカテコラミン神経は初期から認められたが前胃各所による分布差はあまり大きくないようであった。THおよびDBHともに陽性の神経細胞体が認められたことは特徴的である。胎児および新生児の上皮中にはTH陽性細胞が多数認められ周産期には非常に長い細胞質突起を伸ばしていた。ペプチド神経の代表的なものとして検索したsubstance P(SP)神経は初期の胎児から既に存在していたがNFPやPGPによる神経一般の分布に比べると神経細胞体と神経線維ともに遥かに少数であった。その差は胎児の発達とともに縮まるようであった。SP神経は中期から特に後期にかけて分布が豊富になり、周産期から哺乳期にかけて最高になるものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kitamura N,Yamada J,Agungpriyanos.: "Development of catecholaminergic regulatorysystems in the bovine forestomach : An immunehistochemical study." Proc.Soc.Nutr.Physiol.3. 299 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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