研究課題/領域番号 |
06660378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石井 隆 京都大学, 農学部, 助手 (70111945)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
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キーワード | 下垂体 / 免疫組織化学 / 面像解析 / 画像解析 |
研究概要 |
本研究の目的は、ヒツジ、ウシなどの下垂体前葉細胞において、異なる免疫反応陽性細胞の2値化画像にそれぞれ異なる疑似カラーを与え、2つのタイプの細胞画像を1つの画面に合成し、2つのタイプの細胞を区別しながら同時に形態計測を行うことであった。その結果、ヒツジにおいては、各タイプの免疫陽性細胞の組み合わせによる画像解析は終了した。TSH免疫反応陽性細胞の横断面積では、吻側測定野の平均値(64.9μm^2)の方が尾側測定野の平均値(75.2μm^2)より有意に(p<0.05)小さい結果となった。その他の細胞では吻側測定野と尾側測定野間で有意な差はない結果となった。測定野当たりの面積割合では、PRL免疫反応陽性細胞は吻側測定野の平均値(34.4%)よりも尾側測定野の平均値(14.1%)の方が有意に(p<0.05)大きいという結果になったが、細胞数割合では、吻側と尾側の測定野間で有意な差は無かった。一方、TSH免疫反応陽性細胞では、細胞数割合が尾側の平均値(15.1%)よりも吻側の平均値(18.8%)の方が有意に(p<0.05)大きい結果になったのに、細胞面積割合は吻側と尾側の測定野間で有意な差はなかった。ACTH、GH、LHβ免疫反応陽性細胞の細胞数割合、細胞面積割合はともに吻側と尾側の測定野で有意な差はなかった。細胞数割合については、一番大きかったのはPRL細胞で、その次はGH細胞であったが、TSH、ACTH、LHβ細胞はそれぞれに同程度の存在率を示した。また、各組み合わせにおける細胞タイプ間の隣接比は、ACTH:PRL=3:2 ; ACTH:TSH=1:1 ; PRL:TSH=1:2 ; PRL:GH=3:4 ; TSH:GH=3:2 ; TSH:LHβ=1:1 ; GH:LHβ=2:3と推定された。しかし、ウシにおける免疫反応陽性細胞の組み合わせの解析は終了できなかった。免疫電顕法による各タイプの細胞の同定は、ヒツジ、ウシともに、PRL、GH、TSHの抗体に対する免疫反応陽性顆粒を含む細胞をそれぞれ確認できた。
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