研究課題/領域番号 |
06660379
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
上原 正人 鳥取大学, 農学部, 教授 (30032311)
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研究分担者 |
今川 智敬 鳥取大学, 農学部, 助手 (20232605)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ニワトリ / 脊髄 / Marginal nuclei / 形態学 / 神経核 / 白質 / グリコーゲン |
研究概要 |
Marginal nuclei (MN)を構成する3亜核[minor (Mn), major (Mj), ventral (V) MN]ニューロンを光学及び電子顕微鏡的に観察した。MjはMnと同様に体節的に分布するとされてきた。Mjの突出部は確かに体節的に分布していたが、白質部は突出部から扇状に分布し、隣接する核と重複した分布をしていた。MnとMjのニューロンの大きさはほぼ同じで、中型に属した。Vのニューロンは非常に扁平ではあるが、大型に属した。ニューロンの大きさとニッスル物質の形状には関連性があり、小型ニューロンは塊状のニッスル物質が散在性に分布し、中型ではニッスル物質は塊状をなさず、細胞質全域に均等に分布し、大型では塊状のニッスル物質が密に分布していた。ついで、シナプスの型とその出現頻度を観察した。シナプス型には4種類、すなわち、シナプス小胞が球状の明小胞(s)のみを含むもの、主としてsからなるが有芯小胞(g)を混在するもの、sと扁平な明小胞(f)が混在するもの、3者が混在するものを認め、出現頻度はs型が最も高く5-6割、sg型は2-3割を占めていた。これらシナプス型の出現頻度には3亜核間に有意な差異がなかった。以上の結果から、MjとMnは同種のニューロン構成を待っているが、Vとはかなり異なると結論できた。しかも、Mjのうち、突出部と白質部のニューロンを区別する必要のないことも確認できた。 3亜核に含まれる膠細胞にも他部位では観察されない大きな特徴が認められた。MjとVにはグリコーゲン含有星状膠細胞が分布していた。Mnは灰白質的様相を呈するにもかかわらず線維性星状細胞が分布していた。また、MnとMjには拡張した槽からなる粗面小胞体を含む線維性星状膠細胞も観察された。 軸策終止部位は、腰膨大部のニューロンの軸策はより頭方の種々の高さに終わり、頚膨大部のそれはより尾方の種々の高さに終わっていた。
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