研究課題/領域番号 |
06660421
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
児玉 治 茨城大学, 農学部, 教授 (00007791)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ジャスモン酸 / イネ / ファイトアレキシン / エリシター / いもち病菌 |
研究概要 |
これまでイネファイトアレキシン生成・蓄積において最も強いエリシター活性を示すのは塩化銅であったが、われわれは脂肪酸代謝産物であるジャスモン酸が塩化銅を上回るエリシター活性を示すことを明らかにした。ジェスモン酸の生合成を阻害すると考えられているリポキシゲナーゼインヒビターは塩化銅のエリシター活性を阻害するが、ジャスモン酸のエリシター活性は阻害せず、またジャスモン酸のエリシター活性は蛋白質合成阻害剤のシクリヘキシイミドによって阻害された。イネに塩化銅処理するとジャスモン酸が短時間の内に誘導され、ジャスモン酸の誘導とファイトアレキシン生成との間には密接な相関が認められた。また、病害抵抗性を示すイネは罹病性を示すイネに比較し、ジャスモン酸の生成量が多かった。 以上の結果は、ジャスモン酸がファイトアレキシンのシグナル伝達物質として作用しており、病害抵抗性に深く関わっていることを示唆している。
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