研究課題/領域番号 |
06670031
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
年森 清隆 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (20094097)
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研究分担者 |
荒木 早苗 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60193067)
谷井 一郎 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (40207171)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 精子 / 抗原 / 単クローン抗体 / 精子形成 / 鞭毛 / 精巣 / 精巣上体 / 精子成熟 |
研究概要 |
1.MC31抗原の発現、輸送そして細胞膜への統合について電子顕微鏡レベルで挙動を明らかにした。 pre-meiotic精母細胞で合成された抗原は、step 8までの精子細胞鞭毛主部の細胞膜に取り込まれる。post-meioticの精子細胞の中期(step 9-10)で合成された抗原は、延長する鞭毛主部に逐次統合される。その貯蔵と輸送は、ゴルジ装置から出芽する輸送小胞が担当する。抗原は、外側へ拡張した細胞膜と軸糸間の細胞質を経由して遠位側へ運搬される。輸送小胞は次第に主部細胞膜に融合しながら統合されるが、その統合は中間部では起こらない。 2.T21抗原、gp54について糖鎖末端3糖構造を明らかにした。 gp54に存在する側鎖の糖鎖末端3糖のシークエンスは、Neu5NAcα2→3Galβ1→3GalNAcであった。この蛋白は、自然状態ではシアル酸を末端にして分泌されるが、老化に伴ってシアル酸がはずれ、ガラクトースが露出していた。このことは、精子は成熟の初期段階ではシアル酸で守られながら生存しうるが、老化するにつれて末端ガラクトースを介して、貪食されて処理され易くなることを意味していると推測された(投稿準備中)。 3.MC101抗原について、次の結果を確認し発表した。 抗原は、前先体部皮質部分に局在して発現される精巣上体内精子成熟関連蛋白であるが、成熟に伴う局在変化は起こらない。抗原の分子サイズは約155Kの蛋白である。成熟に伴い、抗原性は増強するが、分子サイズに顕著な変化は起こらない。抗原性の増強は、コンフォメーションの変化によると考えられた。
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