研究課題/領域番号 |
06670032
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
村田 長芳 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60020765)
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研究分担者 |
鼎 孝子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (40264402)
津山 新一郎 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (30041346)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | シアル酸 / シアル酸転移酵素 / 糖鎖抗原 / レクチン / in situ hybridization / 免疫組織学 / カチオン化コロイド金 |
研究概要 |
シアル酸含有糖鎖抗原として代表的なものにSially Tn抗原がある。これはTn抗原、T抗原と共に最も代表的な癌胎児抗原であり、腫瘍組織並びに胎児組織にその発現が報告されている。Sially Tn抗原は癌組織における発現に関しては、今迄に数多くの報告が見られるが、ヒト胎児組織における本抗原の組織内分布を系統的に報告したものは見られない。この観点に立ち、ヒト胎児における本抗原の組織内分布を今回は消化管を中心に検索してみた。用いた組織はヒト胎児の胃19例、近位結腸30例、遠位結腸26例の合計75例である。妊娠週齢は6週から25週に及ぶ。これらヒト組織は組織保存の点でも、免疫組織化学染色の点でもすべてが良好というわけにはいかなかったが、検索したもののかなりの例に本抗原の組織内発現を認める事が出来た。その組織細胞内局在パターンは妊娠週齢の短いものでは細胞質が染色されるパターンをとるものが多く、妊娠週齢が進むと細胞表面の染色パターンをとるものが多い傾向を示した。免疫組織化学的染色で得られた本抗原の組織細胞内局在とシアル酸を認識するレクチンであるLFA,SNA,MAA等との対比を現在実行中であり、併せて他の糖鎖抗原であるTn,T抗原との対比も実験継続中である。 この免疫組織化学的研究、レクチン染色の研究に加えてα2→3シアル酸転移酵素についてin situ hybridizationの実験を行なった。その結果0ーリンク型のα2→3グループでラット胃底腺の胃小窩域に強い標識を見出したが、Nーリンク型グループではα2→3 α2→6いずれもその標識を見なかった。これは従来のシアル酸糖蛋白質の組織化学的データに分布と一致するものと解釈された。 さらに、シアル酸含有糖鎖抗原の組織化学的解析にカチオン化コロイド金を用いる方法を発展させ、この方法は光顕、電顕両レベルでその証明法に関してはほぼ完成域に達したと考えている。
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