研究課題/領域番号 |
06670036
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
山科 正平 北里大学, 医学部, 教授 (90013987)
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研究分担者 |
門谷 裕一 北里大学, 医学部, 助手 (10185887)
玉木 英明 北里大学, 医学部, 講師 (30155246)
瀬川 彰久 北里大学, 医学部, 講師 (50154638)
酒井 康弘 北里大学, 医学部, 助教授 (00050625)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ゴルジ装置 / 耳下腺 / 形態形成 / 免疫組織化学 / ブレフェルジンA / オカダ酸 / 唾液腺 / 選別輸送 / 腺房細胞 / 免疫電顕 |
研究概要 |
ラット耳下腺腺房細胞のゴルジ装置は5層ほどの密に集積した層板とそのtrans領域に位置する膜系であるtrans Golgi network、層板周囲に密集する直径70nm程の空胞とから構成される。分枝や折れ曲がりがあって非常に複雑な形状をなすが、全体としては核上部に位置する一連の構造体である。こうした特異な形状はブレフェルジンA、オカダ酸、モネンシン、抗微小管剤等の薬剤の作用により可逆的に崩壊させることができる。これらの薬物を使用してゴルジ装置の複雑な形状が形成されまた維持される機構、さらには特異な形状と正常な選別輸送機能発現との協間を解析することを目的に研究を進めた。その結果、以下のことが判明した。 (1)ゴルジ装置の形態を安定化し位置決めをする上で微小管が作用する。しかし、層板構造の形態形成における作用は少ない。 (2)ゴルジ装置における選別輸送機能が正常に作動するためには層板構造の存在が前提となるらしい。 (3)ゴルジ装置の特異な形状は正常な機能発現と不可分の関係にある。 以上の成果を通じて、今後はゴルジ装置の特異な形状を規定する要因の調査が重要な課題であるとの結論に達した。いまだその存在は知られていないが、ゴルジ膜同士を接着する因子があるに違いない。かかる物質を取り出してその分子機構の解明が今後の重要な課題になると考察された。
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