研究課題/領域番号 |
06670052
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
浦野 哲盟 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50193967)
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研究分担者 |
永井 信夫 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90260281)
高田 由美子 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90092981)
高田 明和 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80092980)
井原 勇人 浜松医科大学, 医学部, 助手 (00223298)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ウロキナーゼ / ウロキナーゼ受容体 / プラスミノーゲン・アクオベータ- / プラスミノーゲン アクチベータ-インヒビター / 細胞増殖 / プラスミノーゲン・アクチベータ- / プラスミノーゲン・アクチベータ-・インヒビター / プラスミノーゲン アクチベータ- / プラスミノーゲン アクチベータ- インヒビター |
研究概要 |
(1)培養細胞株U937を用いて、uPAR mRNAの発現を検討した。ホルボールエステル刺激により、uPAR mRNAの発現量が増加し、細胞内及び細胞表面上のuPARのみならず細胞培養上清中の可溶性uPAR抗原量も増加した。uPAR mRNAはmatureなuPARと共に、alternative splicingにより細胞膜への結合ドメインを欠く可溶性uPAR(uPARII)をcodeするmRNAも増加していた。 (2)担癌患者の血漿中の可溶性uPAR量を測定した。肺癌患者において血漿中uPARは正常コントロールと比較して優位な高値を示し、腫瘍マーカーとしての意義も示唆された。 (3)肺癌組織中のuPA mRNAの発現量は正常組織よりも有意に高値を示したが、uPAR mRNAの発現量は正常組織との間に有意な差を認めなかった。またPAI-1及びPAI-2mRNAは、腫瘍組織中において高値を示し、腫瘍内のこれらの蛋白量が高値を示した事と一致した。 (4)培養細胞株U937を用いて、細胞増殖に対するuPA及びuPAとインヒビターの影響を検討した。uPAを単独投与することにより細胞数は若干増加した。しかしインヒビターの影響は認められなかった。U937はホルボールエステル未処理ではuPARの発現量が少ないため、他のuPAR発現細胞による検討が必要と考えられた。 今後の展望:細胞膜上のuPAR及びuPA、さらにはそのインヒビターが細胞増殖に深く関与していることは、従来の蛋白量の測定だけでなく、mRNA量の測定からも明らかになった。現在in situ hybridization法にて、これらの蛋白の産生細胞を同定中であり、腫瘍細胞増殖機構における役割が更に解明されるものと思う。
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