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平滑筋のイオンチャネルに対する一酸化窒素の作用:ケージド化合物を使った実験

研究課題

研究課題/領域番号 06670066
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

山本 喜通  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80145755)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード平滑筋 / イオンチャネル / ゲージド化合物 / 一酸化窒素
研究概要

1.Nitro-L-arginineに紫外線(UV)を照射すると血管拡張物質が放出されることが知られている。まず内皮を剥離したモルモット大動脈の輪状標本を37℃のKrebs液で灌流し,等尺性張力を記録した。UVを直接血管に照射するとそれだけで弛緩反応が生ずるため、灌流液の流入路にUV照射を行った。Noradrenaline(10^<-6>M)で発生した収縮はUV照射で全く変化しなかったが、灌流液にnitro-L-arginine(10^<-4>M)を加えておくと,UV照射で弛緩が生じた。照射条件は一回の持続時間200msの照射を1Hzの頻度で繰り返したが,繰り返し回数を多くするほど大きな弛緩がおこった。
2.次にこの血管弛緩物質が血管平滑筋膜電位に及ぼす作用を調べるため,モルモット冠動脈平滑筋の膜電位を微小電極法で観察しながら灌流液中のnitro-L-arginineにUV照射を行った。しかし,最大限の照射を行っても膜電位に変化はなかった。
3.さらに単離したウサギ頸動脈平滑筋細胞にnystatin穿孔パッチクランプ法を適用してwhole-cell currentを記録しながら,灌流液中のnitro-L-arginineにUV照射を行った。しかし,最大限の照射を行っても膜電流に変化はなかった。
4.Nitro-arginineに紫外線(UV)を照射して生ずる物質は内皮由来血管弛緩物質(EDRF)の本体と考えられている一酸化窒素(NO)もしくはそれに近い窒素酸化物であると考えられる。本研究からはこの物質が血管平滑筋細胞のイオンチャネルには全く作用することなしに弛緩反応を生じさせることが示された。これは論争のあるEDRFによる平滑筋過分極作用に対する否定材料のひとつと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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