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温度入力としての深部体温の新しい評価法

研究課題

研究課題/領域番号 06670088
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関愛知医科大学

研究代表者

菅屋 潤壹  愛知医科大学, 医学部, 助教授 (50109352)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード体温調節中枢 / 深部体温 / 発汗
研究概要

体深部の温度は通常,食道,鼓膜,直腸などで測定され,便宜上これを単独で深部温入力の指標としているが,体温は視床下部のほか中脳,延髄,脊髄,腹部内蔵などでも検出されるという事実が知られており,必ずしも精確ではない.本研究では,温度入力としての深部温を食道温Tes,鼓膜温Tty,直腸温Treの組み合わせで表現する方法を試みた.実験1:38.0または38.5(±0.1)℃の湯に被検者の肩から下を約60分間浸漬し,前腕発汗量SRfa,発汗波頻度Fsw,Tty,Tesを記録した.実験2:被検者をTa=35℃,rh=40%の暑熱環境に40分間暴露したのち,Taを30分毎に2℃づつ上昇させた.Taを変えて20分後から10分間SRfa,Fsw,Tty,Tes,Tre,Ts(8点)を記録した.測定値はいずれも5分間の平均値として算出し,Tty,Tes,Tre,Tsのいくつかを独立変数,SRfa,Fswのいずれかを従属変数とし,重回帰分析を行なった.従属変数をSRfaとした場合,実験1では,SRfaとTtyまたはTesとの単回帰係数は一般にTesの方がやや大きく,TtyとTesを独立変数とする重回帰分析では,Tty,Tesの回帰係数は-0.2〜-0.8:1となり,Tesの寄与が大きいことが示唆された.一方,実験2では,SRfaとTtyまたはTesとの単回帰係数は一般にTtyの方がやや大きかった.Tty,Tes,Tsを独立変数とする重回帰分析では,各変数の回帰係数はそれぞれ0.21,-0.03,0.13となった.寄与率(R^2)はTtyとTsの2変数による分析とくらべて大差がなかった.さらに,Treを加えTty,Tes,Tre,Tsを独立変数として分析すると各回帰係数は0.275,0.072,-0.142,0.115となったが,寄与率はほとんど向上しなかった.以上のように,深部温入力の指標としてはTtyが最も重要であるが,TesとTreを組み合わせると多少精確に表現できる.しかし,便宜的にはTtyのみで十分役立つと考えられた.また,皮膚温は,従来の指摘より温度入力としての重要度が多少高いように見えた.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Okamoto,T.: "Differential thermal dependency of cutaneous sympathetic outflow to glabrous and hairy skin in humans." Eur.J.Appl.Physiol.68. 460-464 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Sugenoya,J: "Cutaneous vasodilative responses synchronize with sweat expulsions." Eur.J.Appl.Physiol.71(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 西山哲成: "ビデオマイクロスコープを用いた手掌部における個々の汗腺活動の観察" 日生気誌. (印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Sugenoya,J.: "Change in responsiveness of vasopressin to body temperature following heat acclimation." Jpn.J.Physiol.44(Suppl). S279 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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