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内皮細胞由来過分極因子により活性化されるKチャネルの性質

研究課題

研究課題/領域番号 06670122
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

鈴木 光  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (80037548)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード内皮細胞 / 過分極因子 / Kチャネル
研究概要

内皮細胞由来過分極因子(EDHF)にり活性化される血管平滑筋細胞膜Kチャネルの電気生理学的性質を明らかにする目的で以下の実験を行った。
1.EDHFにる膜過分極に対する Kチャネル抑制薬の効果
モルモットならびにウサギ頚動脈平滑筋細胞膜はアセチルコリン(ACH)によって遊離されたEDHFにより過分極する。各種Kチャネル抑制薬の過分極反応におよぼす効果をしらべたところ、その抑制の強さはプロカイン>Baイオン>TEA=4-APで、グリベンクラミド、カリブドトキシン、アパミンには抑制効果が認められなかった。これらの薬物のKチャネルに対する選択性から、EDHFによる活性化されるのはATP感受性Kチャネル、Ca活性化Kチャネル、遅延整流Kチャネルなどではないと思われた。
2.培養内皮細胞から遊離されるEDHF
ウシ大動脈から採取した内皮細胞を培養し、ビーズ上に増殖させ、ブラジキニンで刺激するとEDHFが遊離された。このEDHFはモルモット冠動脈平滑筋細胞膜を過分極させ、筋を弛緩させた。このEDHFにる過分極は外液カリウム濃度を低下させると振幅が増大したが、グリベンクラミドやTEAでは抑制できなかった。
3.単離血管平滑筋細胞におけるEDHFによる膜電流の変化
モルモット頚動脈を酵素処理し、平滑筋細胞を単離した。パッチクランプ法により、等張カリウム液中において通電により誘発される膜電流を記録した。内皮細胞からブラジキニンにより遊離されたEDHFはこの膜電流を変化させなかった。
以上の結果から、EDHFは血管平滑筋のカリウムチャネルを活性化させ、膜を過分極させるが、関与するKチャネルについては、これまで報告されているようなKチャネルではないことが判明した。しかし、その種類までは特定できなかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] ItoH,T.: "Effects of a newky synthesized K-channel opener on noradrenaline-induced Ca mobilization in smooth muscle of the rabbit mesenteric artery." Britishi Journal of Phamacology. 111. 165-172 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Guoliang Zhang: "Vasodilation induced by substance P in the guinea-pig carotid artery" American Journal of Physiology. 266. H1132-H1137 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 保住哲: "サブスタンスPによるモルモット大動脈平滑筋の内皮細胞依存性弛緩" Journal of Smooth Muscle Research. 30. 300-301 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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