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動物細胞のG1期制御の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 06670135
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関東京大学

研究代表者

永田 昭久  東京大学, 医学部(医), 講師 (50155933)

研究分担者 岡山 博人  東京大学, 医学部(医), 教授 (40111950)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
キーワード細胞周期 / G1期 / Nrdl / cdk4 / patl変異
研究概要

細胞周期G1期の制御機構を明らかにするために、分裂酵母の変異株を宿主とした異種間、同種間遺伝子相補クローニング法を用いて、G1期制御遺伝子の単離・解析を行っている。本年度は、1)patl温度変異の遺伝子相補により、動物細胞及び分裂酵母のG1期制御遺伝子の単離を行った。2)Cdc25Aの標的の解析。
1)分裂酵母のゲノムライブラリーより、Nrdlと名付けた新しい分化抑制因子を単離した。RNA結合蛋白ドメインを持ち、分化の開始に必須なStell転写因子の発現調節に深く関わっていることがわかった。また、NRK(normal rat kidney cell)由来のcDNAライブラリーより、Nrdl遺伝子のラットホモローグと考えられる遺伝子の単離にも成功し、現在、その機能解析を行っている。
2)Cdc25Aホスファターゼは、その発現がG1後期からS期で見られることから、その標的として、Cdk関連キナーゼが考えられる。その内で、細胞周期の開始に必須なcdk4キナーゼに焦点をあてた。cdk4キナーゼもcdc2キナーゼと同様に、17番目のチロシン残基の脱リン酸化により活性化される。そこで、17番目のチロシン残基をフェニルアラニン残基に改変し、動物細胞内へ導入して解析した結果、このキナーゼには、G1からS期に進行する際、チロシン残基のリン酸化と脱リン酸化が起こり、この脱リン酸化の阻止が紫外線障害によるG1期停止機構に重要であることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Jinno Shigeki: "Cdc25A is a novel phosphatase functioning early in the cell cycle." EMBO J.13. 1549-1556 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Watanabe Daisuke: "Moleoutar cloning of a novel Ca^<2+>-binding protein(Calmegin) speatically expressed during male meiotic germ cell development." J.Biol.Chem.269. 7744-7749 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 永田昭久: "医学のあゆみ 癌遺伝子と癌抑制遺伝子" 医歯薬出版株式会社, 219 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 永田昭久: "Immunology“Cell cycle"" 国際医書出版, 240 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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