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エストロゲン合成酵素遺伝子の発現制御

研究課題

研究課題/領域番号 06670169
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 病態医化学
研究機関高知医科大学

研究代表者

戸田 勝己  高知医科大学, 医学部, 助教授 (40197893)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードアロマターゼ / シトクロームP450 / C / EBP / 転写制御 / 分子生物学
研究概要

本研究は女性ステロイドホルモンであるエストロゲンの生合成の最終段階を触媒するエストロゲン合成酵素(P450aromとも呼ばれている)の遺伝子の発現制御機構の詳細を分子レベルで明らかにしようとするものである。研究代表者は今までに、ヒト絨毛性腫瘍細胞において本酵素遺伝子の転写活性が代表的な発がんプロモーターである12-O-tetradecanoyl-phorbol 13-acetateで著しく上昇することを明かにしてきた。さらに、このTPAによる転写の活性化には転写開始点の上流-2141と-2115の位置にある26塩基対の配列の存在が重要な役割を担っていることを明らかにしていた。本年度はこの転写制御配列に結合することによって、その制御を実際におこなっている核内因子を同定し、その性質を明らかにすることを目的として研究を進行した。ヒト胎盤由来のcDNAライブラリーを上述の26塩基対をプローブにして検索した結果、この塩基配列を特異的に認識し、結合する蛋白質をコードするクローンを得た。そのcDNAの塩基配列より推測した、タンパク質は、免疫系細胞の増殖時あるいは肝臓での急性期反応時に転写因子として働くNF-IL6と同一の因子であることが明かとなった。この因子に特異的な抗体を用いた解析によってヒト絨毛性腫瘍細胞では構成的に発現していることが判明した。また本転写因子の結合配列を破壊する変異体を用いた実験によって、NF-IL6がヒトエストロゲン合成酵素遺伝子の転写制御に実際に関わっていることを証明した。今後はこの因子と相互作用する核内因子群を同定し、本酵素遺伝子の転写制御機構の詳細をさらに解析していく計画である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Katsumi Toda: "Tissue-specific expression of the gene encoding aromatase cytochrome P450 in the human fetus." Mol.Endocrinol.8. 210-217 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Katsumi Toda: "Identifcation and characterization of cis-acting regulatory elements for the expression of the human aromatase cytochrome P-450gene." J.Biol.Chem.269. 8099-8107 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kaoru Miyahara,et al.: "Cloning and structural characterization of the human endothelial nitric-oxide-synthase gene." Eur.J.Biochem.223. 719-726 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Katsumi Toda: "Transcriptional regulation of the human aromatase cytochrome P-450 gene expression in human placental cells." J.Steroid Biochem.and Mol.Biol.(supplement). (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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