研究課題/領域番号 |
06670181
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
笹野 公伸 東北大学, 医学部, 助手 (50187142)
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研究分担者 |
高橋 和宏 東北大学, 医学部, 助手 (80241628)
前原 郁夫 東北大学, 医学部, 助手 (10240665)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 副腎皮質 / 細胞培養 / ステロイド代謝 / 免疫組織化学 / 画像解析 / ステロイド合成酵素 / ステロイド / 成長因子 / 免疫組織 / in situ hybridization / 培養 |
研究概要 |
ヒト正常副腎皮質を用いた研究では平成6年度までの成長因子の発現と関連する細胞死と細胞増殖、すなわち細胞回転を検討した。すなわちKi67の免疫染色で細胞増殖を、TUNEL法でアポトーシスを検索し、ヒト副腎では束状帯で増殖し、球、網状帯で除去されるという事を初めて証明した。 ウシ副腎皮質初代培養細胞の実験では、従来長期培養は困難と考えられていたが、培養開始後14日目までコーチゾール合成、分泌能及びACTHへの反応性を保持しながら培養可能である事を示した。又P450_<C17>、P450_<SCC> (side chain cleavage)等のステロイド合成酵素の免疫染色による検討から紡錘型を呈する細胞でもステロイド合成能を有している事が判明した。培養細胞の蛋白発現量を定量化するにあたっては、ELISA法などとは異なり3次元的要素も考慮して検討していかなくてはならない。又ステロイド合成酵素の蛋白発現量には培養細胞cluster間で著明な差異が見られることから、まず細胞モデルを用いた副腎皮質培養細胞1ケもしくは1 clusterあたりでの酵素蛋白発現の定量化を検討した。すなわちReacti-Gel HW-65にP450scc抗原を付着させた細胞モデルを作成して、P450scc抗体を用いて免疫染色を行ない、画像解析装置を用いてgel集塊内の発色強度の解析を行なった。この実験系からあらかじめ抗原量、抗体希釈濃度と発色強度(0D値)の変移の関係を解析する事で、副腎皮質培養細胞1ケあたりでのステロイド合成酵素の発現の程度を解析する事が可能であると考えられた。次に実際の副腎皮質培養細胞でこの系を応用すると、ACTH投与で細胞1ケあたりの発現量が増加する事が示され、今後の副腎皮質機能の解析に極めて有用であると考えられた。
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