研究課題/領域番号 |
06670187
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小田 惠夫 金沢大学, 医学部, 助手 (70169316)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | choline acetyltransferase / brain / immunohistochemistry / in situ hybridization / human |
研究概要 |
非神経疾患で死亡し、かつ、死亡直前まで中枢神経機能異常を伴わなかった成人剖検開頭症例(3例、すべて死後8時間以内)から標本を採取し、以下の実験を行った。 I.コリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)の活性 開頭後ただちに生標本を採取し、ラジオエンザイムアッセイ法により組織中のChAT活性を測定した。ChATを発現し記憶に深く関わっていると考えられているMagnocellular basal forebrain systemにおいて815.9±671.4p mol/min/mg(平均値±標準偏差)の活性があった。海馬、前葉中回皮質、前頭葉運動野、側頭葉中回皮質、頭頂葉知覚野、後頭葉皮質の各領域ではChAT活性は、それぞれ、248.4±52.1、127.7±20.1、152.7±58.4、110.0±2.6、164.4±9.5、67.7±15.4であった。 IIChATの局在(免疫組織化学的検索) 4%パラホルム固定、パラフイン包埋標本に対し、私がすでに作成している抗ヒトChATポリクローナル抗体を用いてChATの局在を検索した。Magnocellular basal forebrain systemの大型ニューロンの細胞質が陽性であった。海馬は前方から後方に向かって8分割し検索したが、明らかな陽性ニューロンはみられなかった。前頭葉中回皮質、前頭葉運動野、側頭葉中回皮質、頭頂葉知覚野、後頭葉皮質の各領域中、運動野の一部の大型ニューロンがChAT陽性であった。 IIIChATの発現(In situ hybridization法) 4%パラホルム固定、パラフイン包埋標本に対し、ジゴキシゲニンあるいは^<35>Sで標識したヒトChATのcRNAプローブを用いてin situ hybridizationを行った。ジゴキシゲニン標識プローブを用いたin situ hybridization法は検出感度が低く、ChAT発現ニューロンを明らかにしえなかった。^<35>S標識プローブを用いたin situ hybridizationでも2週間程度の露光ではグイレンの沈着した陽性ニューロンははっきりしなかったが、3〜4カ月の露光でMagnocellular basal forebrain systemと運動野の大型ニューロンの一部にグレインの沈着が確認された。 以上のように、これまでのところ、検索した領域において、Magnocellular basal forebrain systemのニューロンと運動野の一部のニューロンにChAT発現を認めた。
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