研究課題/領域番号 |
06670205
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
堤 寛 東海大学, 医学部, 助教授 (80138643)
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研究分担者 |
吉村 真一 東海大学, 医学部, 講師 (30230808)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 口蓋扁桃 / 網状粘膜 / 上皮細胞間リンパ球 / 免疫組織化学 / 酵素抗原法 / インフルエンザ杆菌 / B-1細胞 / 胸腺外分化T細胞 / インフルエンザ杵菌 / ヒト口蓋扁桃 / インフルエンザ菌 / 酵素抗体法 / 酵素抗源法 / 免疫電顕法 |
研究概要 |
ヒト口蓋扁桃を覆う網状粘膜は、B細胞・形質細胞を中心とする単核球浸潤と毛細血管網の存在で特徴づけられた。形質細胞はIgG型が主体で主として粘膜の下半分に分布していた。粘膜上半部に多いB細胞には、bcl-2陽性、CD10・CD23陰性のmarginal zone型、slgD・CD5・CD24陽性のmantle zone型、CD10・DNA7陽性のgerminal center型、およびCD11b陽性、CD16陰性のB-1型の4種が観察された。CD5陽性B細胞の存在は、免疫電顕-重染色法により確認された。網状粘膜におけるT細胞としては、CD4陽性のT_H細胞が主体であった。少数ながら、CD56・TCRγδ陽性の胸腺外分化T細胞と思しき細胞の分布も確認された。B-1細胞や胸腺外分化T細胞は、発生学的に古く、自己反応性を示すことが知られている。これら細胞群の扁桃における機能的意義は今後の検討課題である。口蓋扁桃における網状上皮細胞間におけるB細胞分化に関しては、胸腺髄質との発生学的、形態的および機能的な類似性が注目された。 酵素抗原法によるHemophilus influenzaeに対する特異抗体産生の観察に関しては、予想以上の困難が経験された。当初予定していた細菌DNAからのランダムな標識抗原作製法は、手技ならびに抗原の安定性からみて適切な方法ではなかった。そこで、すでにDNA塩基配列の報告されているH.influenzae由来蛋白(protein D、脂肪酸結合蛋白)をねらってMBP標識リコンビナント蛋白の作製を試みた。残念ながら、現在のところ、満足のゆく標識抗原は得られていない。その原因は、これら細菌蛋白にに対する特異抗体が準備できなかった点と、目的とする蛋白分子のどの部分が標識抗原として最適なのかの検討が不十分だった点にあった。今後も、酵素抗原法の第一歩である標識抗原作製法の確立を目指して一層の努力を重ねてゆきたい。
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