研究課題/領域番号 |
06670207
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
笠島 武 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30045653)
|
研究分担者 |
安藤 明子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90232090)
増田 昭博 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60209434)
西川 俊郎 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (50120019)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | ナチュラルキラー細胞 / リンパ濾胞 / 胚中心 / CD56 / CD57 / 悪性リンパ腫 / 濾胞樹状細胞 / T細胞 / B細胞 / HNK-1 |
研究概要 |
免疫組織化学的検索で、CD56及びCD16陽性細胞の、反応性のリンパ濾胞胚中心、とくにCD23陽性の濾包樹状細胞のサブセットがみられる胚中心明調部における存在が確認された。いずれの陽性細胞も少数であったが、これらはCD3陰性であって、ナチュラルキラー細胞(NK)としての表面形質を有することが示された。またCD56^+cellの細胞包体にcoated vesicleの集合を認め、この細胞種の形態の特徴を確認した。胚中心のCD57陽性細胞はT細胞マーカーを有し、また殆どCD56陰性でNKとしての表面形質をもたなかった。B細胞性の悪性リンパ腫ではNKとしての表面形質を有する細胞は少数であり、これらの細胞と濾胞樹状細胞との位置的に密な関係は見られなかった。悪性リンパ腫中のCD57陽性細胞の大部分はT細胞マーカーを有しており、NKとしての表面形質には合致しない。このうちの多くはCD8を発現しているものと考えられた。CD57陽性細胞の浸潤の比較的多い症例で、まれにCD56と57を同時に表出する細胞を観察することがあるが、その数は極めて少数であった。濾胞性リンパ腫も含め悪性リンパ腫におけるCD57陽性の浸潤細胞に関しても、ナチュラルキラー細胞としての表面形質を有する細胞の実情を反映していないものと考えられる。B細胞性悪性リンパ腫及びホジキン病症例においては、CD4を持つCD57陽性細胞と濾胞樹状細胞との密な関係が一部示唆されたのみであった。
|