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HTLV-II型ウイルス産生株を用いたHTLV関連疾患の動物モデル作製の試み

研究課題

研究課題/領域番号 06670226
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関岡山大学

研究代表者

林 一彦  岡山大学, 医学部, 講師 (30180962)

研究分担者 宮本 寛治  医療技術短期大学部, 助教授 (80036459)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードmalignant lymphoma / rabbit / simian leukocyte / HTLV-II
研究概要

17匹の日本白ウサギにHTLV-II産生性サル白血球株(Si・IIA,〜1×10^8)を静注すると13匹(76%)にウサギの悪性リンパ腫を発生させた。しかしHTLV関連疾患のHAM,ぶどう膜炎,関節症等の誘発はできなかった.Si-IIAにより誘発されるウサギリンパ腫は62〜167日と短期間に発生し致死に至り,組織学的には脾.肝.腎.リンパ節.肺を主体に多数の臓器に浸潤するびまん型の大型細胞型又は混合型のリンパ腫の像で,2匹の病変の一部にHodgkin病様の像も認めた。これらの腫瘍より5種類のcell lineを樹立し染色体検査によりウサギの核型を確認し、また、免疫染色によりその多くがT.cellの表現型とMHC class II・DQ陽性となった。
しかし、これらウサギリンパ腫やその細胞株におけるHTLV-IIプロウイルスの組み込みを種々のプローブを用いてPCR法やサザンブロッティング法で確認することを試みたが証明できなかった。そこで対照として別のHTLV-II産生ヒトリンパ球株(MOT,HTLV-IIC)を用いて同様の実験を行ったが悪性リンパ腫は発生しなかった。また,Si-IIAの培養上清より作製したペレットをウサギに静注しても悪性リンパ腫の誘発が可能であった。さらにSi-IIA cellには既知のサル由来の発癌ウイルス(Herpesvirus saimiri,H.atelcs等)は認められなかった。これらの結果より考えてSi-IIAによって高率に誘発されるウサギのリンパ腫はHTLV-IIによるものではなく、他の未知の因子、おそらくウイルスによって発生すると考えられ現在その同定に全力をあげている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hayashi K.et al.: "HTLV-II non-integrated malignant lymphoma induction in Japanise white rabbits following intraveous inoculation of HTLV-II-infected simian leukocyte cell line (Si-IIA)" Jpn.J.Cancer Res.85. 808-818 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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