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In vivoでがん転移を促進するマイコプラズマ分子の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 06670237
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

杉村 和久  鹿児島大学, 工学部, 教授 (80127240)

研究分担者 福田 恵温  林原生物化学研究所, チーフディレクター
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード癌転移 / マイコプラズマ / サイトカイン / 遺伝子発現
研究概要

マウスを用いたヒト大腸癌RPMI4788細胞の肺転移の実験系に関するこれまでの研究により、In vivoでマイコプラズマ由来のAg243-5分子が肺への癌転移促進作用を示すことが明らかにされた。本研究ではこの分子機構を明らかにするため、In vitroの実験系においてAg243-5が細胞にいかなる影響を及ぼすのかについて検討を進めた。
サイトカインの産生に及ぼす影響を検討するために、Ag243-5投与後のマウスの脾臓および肺について,IFN-α,IFN-β,IFN-γ,TNF-α,TNF-β,IL-1α,IL-1β,IL-2,IL-3,IL-4,IL-5,IL-6,IL-7,IL-9,IL-10,G-CSF,M-CFS,GM-CSF,LIF,TGF-βの遺伝子発現に及ぼす影響をRT-PCR法で検討した。その結果、いずれの遺伝子発現においてもヒト大腸癌RPMI4788細胞の肺転移との関連性は認められなかった。このため、当初予定していたAg243-5遺伝子のトリプトファンをコードするTGA(通常はストップコドンとして読まれる)をTGGに改変し、E.ColiでAg243-5遺伝子を発現させ、リコンビナントAg243-5を調整する計画は延期された。接着分子の発現に対する影響を検討する必要があると考えられる。
ヒト末梢血リンパ球のcDNAについて、Ag243-5のホモログの有無を調べるため、Ag243-5遺伝子断片を作成し,Southern blot解析、およびAg243-5遺伝子の合成プライマーを用いたRT-PCRを行ったが、ヒトでのホモログは見いだされなかった。既知のタンパク分子データーバンクを用いたアミノ酸配列のホモロジー検索からも、何らかの機能を推測させるモチーフは得られていない。
今後、本研究を推進するためには、Ag243-5の生理活性を追跡しうるIn vitroの実験システムの確立が必須であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岩城完三: "Characterigation of monoclonal antibodies against LoVo-N3 cells,a highly metastatic human colon cancer cell line" Proc.Amer.Assoc.Cancer Res.31. 289 (1990)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 大倉隆則: "マイコプラズマ由来転移促進抗原(Ag243-5)" 日本癌学会総会記事. 52. 347 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 杉村和久: "In vivoでがん転移を促進するマイコプラズマ分子の構造と機能の研究" 医科学応用研究財団研究報告. 12. 217-221 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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