研究課題/領域番号 |
06670246
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
丸山 直記 東京都老人総合研究所, 分子病理, 研究部長 (00115940)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ヒト内在性レトロウィルス / LTR / プロモーター / DNA結合蛋白 / ヒト内在性レトロウイルス / 内在性レトロウイルス / クローン4-1 |
研究概要 |
ヒト内在性レトロウィルス遺伝子は染色体DNAに組み込まれており、通常の遺伝子と同様に転写因子が関与して発現調節が行なわれていると考えられる。腫瘍細胞において活性化される可能性が存在するヒト内在性レトロウィルス様遺伝子Clone4-1のLTR領域のプロモーター活性を解析した。ヒトTリンパ腫細胞株であるJurkat細胞を用いて解析した。プロモーター活性の定量化はルシフェラーゼをレポーター遺伝子とした方法を用いた。1241bpのClone4-1LTRを用いて10個のfragmentを作製して解析に用いた。その結果強いプロモーター活性を示す184bpのfragmentと発現抑制的に作用する242bpのfragmentを検出した。さらにこれらのDNAfragmentへの蛋白結合を2種類の方法gel shift assay法およびin vivo foot printing法により解析した。gel shift assay法の結果からClone4-1LTRに結合する蛋白の特異的な結合が観察された。これは転写に関与する蛋白の存在を示唆している。Jurkat細胞の核から抽出した核蛋白が結合したClone4-1のLTRをPCRを用いて解析するin vivo foot printingの結果からはLTRを介した発現制御は複数のDNA配列に対し複数の種類の因子の結合によりなされていることが推定された。本研究からはヒト内在性レトロウィルスのLTRも他のレトロウィルスと同様に強いプロモーター活性を持つことが示された。
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