• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ミトコンドリアDNA塩基配列から見た日本産肺吸虫属内の分子系統類縁関係

研究課題

研究課題/領域番号 06670261
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学(含医用動物学)
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

吾妻 健  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (40117031)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードミトコンドリアDNA / PCR / 塩基配列 / 肺吸虫 / 系統樹
研究概要

日本産肺吸虫類の系統類縁関係については、まだ不明な点が多い。本研究では、進化の速度が速く、しかも母性遺伝する、ミトコンドリアDNAの塩基配列を用いて、可能な日本産肺吸虫の系統樹の作成を試みた。今回使用した種類は、ウエステルマン肺吸虫(対馬産:3倍体)、宮崎肺吸虫(南国産)、大平肺吸虫(城崎産)、佐渡肺吸虫(佐渡産)の4種である。まず、各サンプルは、TEバッファーでホモジナイズし、フェノール/クロロフォルムで2回、クロロフォルムで1回処理した後、エタノール沈殿により、DNAを回収した。回収したDNAはテンプレートとして、PCRを行なった。プライマーは、5′-TTT TTT GGG CAT CCT GAG GTT T-3′及び5′-TAA AGA AAG AAC ATA ATG AAA AT-3′である。PCRの条件は、95℃ 1分、50℃ 1分、72℃ 3分、30サイクルである。増幅したDNA断片はチトクロームCオキシダーゼサブユニットI(COI)領域の395ベースペアである。各増幅断片はpGem系のTAベクターにクローニングし、各種ごとに3クローンづつシーケンスを行なった。シーケンスは、ABIのダイプライマー法を用いて、ABI 373Aオートシーケンサーにより行なった。系統樹の作成は、Paupの最大節約法及びClustal Vの近隣接合法を用いて行なった。その結果、2つの異なる方法とも同じ結論に達した。即ち、大平肺吸虫と佐渡肺吸虫が一つのクラスターを形成し、次に宮崎肺吸虫がそのクラスターといっしょになり、ウエステルマン肺吸虫は、一番離れたグループであることが分かった。この結果はアイソザイム分析の結果と一致した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.AGATSUMA et al.: "Mitochondrial DNA differentcation of Japanese diploidandtriploid.Paragonimus." Journal of Helminthology. 68. 7-11 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi