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中南米トリパノソーマ原虫株のkDNAによる分子疫学解析

研究課題

研究課題/領域番号 06670263
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学(含医用動物学)
研究機関熊本大学

研究代表者

三森 龍之  熊本大学, 医学部, 助教授 (00117384)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードキネトプラストDNA / トリパノソーマ原虫 / 制限酵素切断パターン / PCR / AP-PCR
研究概要

キネトプラストDNA(kDNA)は、変異が多く、種間はもちろんのこと、亜種や系によっても異なっており、株間の相違を調べることが可能である。kDNA制限酵素切断パターンによる解析方法では、様々なパターンがみられ、人、動物、昆虫からのそれぞれの生物間で、類似しているということはなく、地域集積性がある程度みられた。中南米のTrypanosoma属では、人に感染報告があるものは、T.cruziの他にT.rangeliがある。現在、T.rangeliのリファレンス株を培養して解析を行なっているところである。また中米グアテマラから新しく分離された株についても培養増殖中である。これらの鞭毛虫類のキネトプラストからのDNAでの比較解析を行なうなかで、十分量のDNAの収集するのが大変なため、より少量のDNAで解析する方法を平行して進めている。PCR(polymerase chain reaction)法の変法であるが、DNAのポリモルフィズムを調べる手法として開発されたAP-PCR(arbitrarily primed -PCR)を用いて分類を行なうというものである。この方法での研究において、まず、培養が簡単であり同じ鞭毛虫のLeishmania属の原虫のkDNAを用いて原虫の比較解析を試みた。その結果、虫体のkDNA量は1/40で済ますことが可能であり、Leishmania属の原虫では、亜種間の区別はもとより種間の相違も見ることができた。この方法が、Trypanosoma属の原虫に使用できるかどうかwo検討中である。さらに、Leishmania属の原虫では、電気泳動したゲルからkDNAを切り出しTA cloning法により増幅しシークエンスすることにより特異プライマーを容易く作成することができ、より厳密な原虫の解析できた。更にこの方法と今まで行なってきたトリパノソーマ原虫のkDNA制限酵素パターンでの比較解析結果が、どこまでパラレルに見られるものか、検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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