• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

抗コードファクター抗体の生物学的活性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670299
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関大阪市立大学

研究代表者

岡 史朗 (岡 史郎)  大阪市立大学, 医学部, 助教授 (40160650)

研究分担者 堀田 久子  大阪市立大学, 医学部, 助手 (00165002)
矢野 郁也  大阪市立大学, 医学部, 教授 (60047008)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード抗酸菌 / コードファクター / モノクローナル抗体 / 肉芽腫 / インターロイキン1 / ケモタクティックファクター / ケモタクティック ファクター
研究概要

コードファクター(trehalose 6,6′-dimycolate)は超高級脂肪酸であるミコール酸を構成成分としており,結核菌やその類縁菌に特徴的な菌体表層糖脂質として存在する.私達は,実験動物において抗コードファクター抗体が作製され,さらに結核症等の抗酸菌感染症患者血清中にコードファクターに対する抗体が高頻度かつ特異的に検出されることを見いだした.本研究では実験的に作製した抗コードファクター抗体ならびに抗酸菌症患者血清を用い,この抗体の認識するコードファクターの抗原部位の検索を行うとともに,コードファクターの肉芽腫形成やサイトカインの誘導などの活性にたいする抗コードファクター抗体の作用を検討した.実験的に作製した抗コードファクター抗体ならびに患者血清中の抗コードファクター抗体のいずれにおいても,コードファクターの認識部位としてミコール酸が重要であり,総炭素数,側鎖の構造と共にミコール酸分子種による構造の特異性を認識していると考えられた.抗コードファクター単クローン抗体は,マウス肺におけるコードファクターによる肉芽腫形成ならびに体重減少を指標とした毒性を抑制した.また肉芽腫形成局所におけるinterleukin-l,chemotactic factorの産生の阻害がみられた.すなわち,抗コードファクター抗体は,コードファクターのサイトカイン誘導活性に対して抑制的作用することにより,結核菌感染時の宿主の免疫反応を修飾する可能性が示された。なお,抗コードファクター抗体の抗原特性性について,ならびにコードファクターの生物活性の修飾について各々の点を早急に論文にまとめる所存である.また,ヒト感染時に認められるIgGクラスの単クローン抗体の作製が遅れたため,抗酸菌の細胞内寄生感染の成立との関連および生体内での抗酸菌生存率への影響を明らかにするには至らなかった.

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi