研究課題/領域番号 |
06670312
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
吉田 真一 産業医科大学, 医学部, 教授 (60128113)
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研究分担者 |
宮本 比呂志 産業医科大学, 医学部, 助手 (40229894)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | レジオネラ / 細胞内寄生性細菌 / マクロファージ / クローニング |
研究概要 |
L. pneumophilaがモルモットのマクロファージ(MΦ)内で増殖中に大量に産生する24kDタンパク質がレジオネラ属菌や他の菌種にどのように分布しているかをプローブを作製し、Southern hybridizationで検索した。その結果、L. pneumophilaのみが24kDタンパク質遺伝子を保有しており、Serpgroup 1が15株中9株、他のSerogroupは約10%が保有していた。他のレジオネラ属7菌種23株と結核菌、BCGは保有していなかった。次に24kDタンパク質遺伝子をallelic exchange法により破壊したL. pneumophila株(変異株)を作成し、病原性を調べた。その結果、変異株は親株と同様にモルモットMΦ内では増殖するが、モルモット致死量は親株の5-10倍となり変異株の病原性は低下していた。24kDタンパク質が病原性の最も強いL. pneumophilaに多く分布しており、病原因子である可能性が示唆された。 ヒトに劇症肺炎をひきおこすL. dumoffiiが他のレジオネラ属菌に比べ、Vero細胞への感染率が約4〜20倍高く、細胞内増殖も速いことを見い出した。L. dumoffiiのVero細胞内侵入にはreceptor mediated endocytosisが関与し、N-acetylgucosamineにより阻害されることが明らかになった。電顕による観察では、L. pneumophila SG1がエンドソーム内で増殖しているのに対し、L. dumoffiiは、感染早期にエンドソームからエスケープして細胞質内で増殖しており、L. pneumophila SG1とは異なった増殖様式をとっていた。
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