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ワクチニアウイルスの吸着と侵入に関わる細胞膜成分の分離と同定

研究課題

研究課題/領域番号 06670323
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関新潟大学

研究代表者

大家 正泰  新潟大学, 医学部, 助手 (70108017)

研究分担者 市橋 康夫  新潟大学, 医学部, 助教授 (80027317)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードワクチニアウイルス / レセプター / アポトーシス / ワクテニアウイルス / リセプター / 吸着 / 細胞融合 / 侵入 / 細胞膜
研究概要

ワクチニアウイルスの細胞への侵入活性を担うVP23-29Kタンパクに対し存在が予測される、宿主細胞膜上のリセプターの同定を目指して一連の研究を行い、今年度以下の結果を得た。
(1)ウイルス粒子から界面活性剤SDSを用いて抽出したタンパク質サンプルを細胞培養に添加すると、DNAの断片化を指標としてみたアポトーシス誘導作用を示すことが明らかになった。同サンプルより特異抗体を結合したアフィニティーカラム用いて分離したVP23-29Kにも同様の活性が認められ、VP23-29Kと細胞膜レセプターとの結合がアポトーシス誘導の引き金になることが示唆された。
(2)VP23-29Kのアミノ酸配列をアポトーシス誘導作用を有する既知の生理活性物質と比較したところ、tumor necrosis factor(TNF)-αの活性部位と極めて類似する(11アミノ酸中7)箇所が存在することが見出された。TNF-αの活性に必須とされる3箇所のアミノ酸はいずれもVP23-29Kの配列中に保存されており、アポトーシス誘導の機構としてTNF-αとVP23-29Kとの機能的相同性が考えられる。
(3)TNF-α存在下にウイルスを培養細胞に感染させると、濃度依存的に感染効率の低下が認められ、VP23-29KとTNF-αが同一のリセプターに競合的に結合する可能性が示唆された。
(4)昨年度の研究で、可溶化した細胞膜タンパクをVP23-29Kとのアフィニティーにより分画すると4種のタンパクが回収されることを見ている。これらのいずれか、特に分子量の類似から分子量55、000のタンパクがTNFリセプターと同一の分子である可能性を考えているが、他施設から供与された抗TNFリセプター抗体にはVP23-29Kによるアポトーシス誘導の阻止作用はなく、また上記4種のタンパクとの反応も認められなかった為、現在この点について更に解析を行っている。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 市橋康夫,大家正泰: "Neutralizing epitope on penetration protein of vaccinia virus" Virology. 220. 491-494 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ichihashi, Y., and Oie, M.: "Neutralizing epitope on penetration protein of vaccinia virus." Virology. 220. 491-494 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 市橋康夫.大家正泰: "Neutralization epitope on penetration protein of vaccinia vivus." Virology. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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