研究課題/領域番号 |
06670338
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
清水 洋子 国立予防衛生研究所, ウイルス製剤部, 室長 (00142357)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / 中和抗体 / HPBMa細胞 |
研究概要 |
C型肝炎ウイルス(HCV)の感受性細胞(HPBMa細胞)への吸着侵入阻止を指標とする抗体測定系を確立し、HCV持続感染患者における抗体出現の変化を調べた。輸血後C型肝炎患者の急性期(H77)および13年後の慢性期血しょう(H90)をターゲットウイルスとして用い、同患者から経時的にサンプリングした血清の吸着阻止能を測定した。この結果、HCVの持続感染において中和抗体の産生は起るが、それは分離株特異的であり変異ウイルスに対応して産生される後年の抗体によって中和されると考えられた。この結果はチンパンジーを用いたin vivoでの中和実験でも確認された。即ちH77と1979年に採取された血清を試験管内で反応させた後、チンパンジーに接種した所、HCVの感染は認められなかった。H77とH90のウイルスの塩基配列を比較すると超可変領域(E2/NS1,アミノ酸384-410)に大きな変異がみられることからここが中和エピトープになっている可能性がある。今後この部位に対する抗体を作製しその中和活性を調べていく。
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