研究課題/領域番号 |
06670358
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京理科大学 (1995) 九州大学 (1994) |
研究代表者 |
北村 大介 東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (70204914)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | BP1 / アミノペプチダーゼA / ジーンターゲッティング / B細胞分化 / プレB細胞 / ノックアウトマウス / エクトエンザイム / ジーンターゲティング |
研究概要 |
BP1は、リンパ系ではプレB細胞を中心とした未熟B系細胞に特異的に発現している分子量140kDのホモダイマーを成すII型膜糖蛋白で、遺伝子クローニングとその構造機能解析より、アミノペプチダーゼA(APA)と同一分子であることが判明した。その発現は胸腺皮質上皮細胞や小腸上皮、腎糸球体、近位尿細管なで広範な組織に認められる。APAの機能に関しては、アンギオテンシンIIを活性の低いアンギオテンシンIIIに変換することが知られており、血圧調節に関与すると考えられる。また、小腸ではペプチドの消化に必要と考えられる。本研究ではBP1遺伝子ノックアウトマウスを作製し、B細胞分化を中心として解析した。骨髄、胸腺、脾、リンパ節の細胞を様々なリンパ球分化抗原に対するモノクローナル抗体で蛍光染色し、フローサイトメーターで解析したが、BおよびT細胞に明らかな分化異常はみられなかった。また、in vitroにおける骨髄細胞のIL-7依存性増殖や、脾B細胞の抗原受容体架橋、LPSおよびCD40リガンド刺激による増殖反応性も正常であった。さらに、骨髄キメラ実験によりプレB細胞の骨髄へのホ-ミングも正常であることが判った。以上の結果より、BP1はBおよびT前駆細胞の分化、増殖、ホ-ミング、成熟B細胞分化に必須の分子ではないことが明らかになった。BP1の機能が、それ以外のものであるのか、あるいは、他の分子によって代償されているのかは今後の検討課題である。リンパ系以外の組織におけるBP1/APAの機能に関しては、各臓器に肉眼的な異常は見つからないことに加え、マウスは外見上健康で、食物消化異常によるやせや、早期の死亡は観察されていないので、これも他の分子による代償が考えられる。今後は、新しいマウス遺伝学の方法で遺伝子重複性(genetic redundancy)を克服する一方で、BP1/APAの生理的な基質を同定することが必要であると思われる。
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