研究課題/領域番号 |
06670379
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西條 清史 神戸大学, 医学部, 助教授 (00178469)
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研究分担者 |
住野 公昭 神戸大学, 医学部, 教授 (90030832)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | セレノプロテインp類似蛋白 / 脳 / クローニング / オステオネクチン / 重金属負荷 / 中毒発現 / 防御機構 / 転写制御因子 |
研究概要 |
セレノシステインを含む蛋白は終止コドンTGAをセレノシステインへの翻訳記号として用い、TAAを終止コドンとして用いる。セレノシステインを1個しか含まないグルタチオンペロキシデ-スのような蛋白と複数含むセレノプロテインPでは異なる3'非翻訳領域の特有の立体構造がこの翻訳を司るとされてきた。我々の報告したセレノプロテインP類似蛋白はセレノプロテインP型を3個、グルタチオンペロキシデ-ス型を1個と複数の立体構造を有すると考えられ、このことが一分子あたり12個という多くのセレノシステインへの翻訳を可能にしていると考えられた。又、セレノプロテインP類似蛋白に含まれるhisitidine-prolinの繰り返し配列はウシ脳、腎で検出されるにもかかわらずラットでは検出されず、動物種特異的配列である可能性がみいだされた。現在種特異性なのか、臓器特異性なのかPT-PCRや、ジェノミッククローニングを通じて検討中である。 遺伝子発現制御に関しては、セレノプロテインP類似蛋白をコードすると考えられるゲノムクローンを2個単離できたので現在配列解析を行っている。蛋白コード部位には少なくとも2個のイントロンのあることが確認されている。一方、オステオネクチンmRNAのCdによる誘導はメタロチオネインmRNAあるいは蛋白の発現による干渉をうけるもののCdの標的臓器である睾丸、肺、腎で強く誘導されることから同蛋白はCd負荷時には中毒発現・解毒の両面から重要な役割をはたしている可能性が見いだされた。また、転写制御印紙因子HNF-1とvHNF-1mRNAの発現量比が肝癌の文化度と関連することを見いだし論文投稿中である。
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