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騒音性難聴者におけるコミュニケーション障害の評価と社会的支援の方法について

研究課題

研究課題/領域番号 06670384
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関熊本大学

研究代表者

宮北 隆志  熊本大学, 医学部, 講師 (50112404)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード騒音性難聴 / コミュニケーション障害 / ハンディキャップ / 自己評価 / 社会的支援
研究概要

カナダのR.Hetu教授らによって開発中の"HEARING DISABILITY AND HANDICAP SCALE(HDHS)"を翻訳、日本語版HDHS第1版を作成し、製鋼労働者134名を対象として予備調査を実施した。自ら耳のきこえに障害があると答えたものは、63名(47.0%)で、聴力障害を自覚するようになってからの期間は、5年以上と答えたものが68.4%を占めた。この63名を解析の対象とし、会話音の聞き取り(5項目)、非会話音の聞き取り(5項目)、並びに、ハンディキャップ(10項目)の計20項目について、質問項目別の基本集計を行ったところ、回答の選択枝の方向性が他の15項目と逆に設定されている、非会話音の聞き取りに関する5項目で、回答者に混乱が生じていることが判明した。また、会話音についてのスコアーの平均は、1.8〜2.3、ハンディキャップについてのスコアーの平均は、1.1〜1.8と、Hetu教授らが行った調査における結果(それぞれ、2.4〜3.2並びに1.8〜2.6)と比較してかなり低いスコアーが得られていることがわかった。また、会話音の聞き取り、並びに、ハンディキャップの計15項目を使い、主成分分析(バリマックス回転)を行ったところ、第1主成分(固有値7.3)に人間関係に関する社会的不利、第2主成分(固有値1.7)に会話音の聴取障害、第3主成分(固有値1.0)に不安やイライラに関する項目が抽出されたことから、日本語版HDHSの第1版の、聴こえに関する自己評価尺度として有用性が確認できた。次に、4名のバイリンガルを含む作業グループにおいて、予備調査の結果、並びに、Hetu教授らの結果をもとに、(1)翻訳の妥当性、(2)社会文化的な違いからみた、質問内容の適切さ、ならびに、回答の選択枝の方向性、感度等について検討を加え、日本語版HDHS第2版を確定した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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