研究概要 |
ラット108匹を用いて経皮的に、2,5-Hexanedione(2,5-HD)(2.6mmol/Kg)単独投与群、2,5-HD+同モルAcetone混合投与群、2,5-HD+5倍量Acetone混合投与群を作り、投与後0.5,1,2,4,8,16時間後に、血清中及び坐骨神経中2,5-HD濃度をクロマトグラフィーを用いて測定した。また尿中濃度は16時間後のみ測定した。 今回の実験では 血清中及び坐骨神経中2,5-HD濃度は、単独投与群よりも混合投与群においてピークも高く またクリアランスも遅くなり、その効果は混合するAcetoneの量が多くなるほど大きくなった。一方血清中2,5-HD濃度と坐骨神経中2,5-HD濃度の比には どの時間どの群においても有意な差はなく、血清中2,5-HD濃度は 坐骨神経中2,5-HD濃度をAcetoneの有無に関わらずよく表していた。また血清AUCと尿中濃度の相関係数は0.75であり、Acetoneの混合に関わらず尿中濃度と血清AUCは有意な相関関係にあった。 このように2,5-HDの生体内動態にAcetoneが与える影響は 分布や排泄におけるものではなく 代謝を阻害する影響と考えられ、MEKと同様なものであると考えられる。
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