研究課題/領域番号 |
06670403
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
鏡森 定信 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (20019615)
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研究分担者 |
山上 孝司 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (20148167)
成瀬 優知 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (30135008)
山本 和郎 慶應大学, 文学部, 教授 (20106206)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 高齢期 / 死別 / 配偶者 / 患者対照研究 |
研究概要 |
本年度までにまとめた1,026人の追跡研究で死別後の非嘆にそれぞれ独立に関係していたのは、非嘆を引きおこす方に影響するものとしては、年齢(75才未満)、友人とのつきあい(少い方)であり、非嘆を引きおこさない方に影響するものとしては、宗教活動への参加(少い方)、熟睡感(よく眠れる)、健康状態(健康)、身体的悩み(なし)であった。これらの要因と非嘆の関連については性差はみられなかった。もっとも男女ともに死別後の非嘆への要因が同じであるということは、その後の非嘆の影響も同じであることを意味しない。死別による遺された者への影響についての男女差を報告している研究も存在している。このような性差については今後さらなる追跡検討が必要な由縁である。 死別後の閉じこもりにそれぞれ独立的に影響した死別前の要因では、男女にやや差異があり、閉じこもりを引きおこす方に影響するものとしては、男女とも友人とのつきあい(少い方)であり、閉じこもりを引きおこさない方に影響するものとしては、男で身体的悩み(なし)、女では宗教活動への参加(少い方)、精神的悩み(なし)であった。女性の方が男性より多くの死別前の要因が閉じこもりと関係していた。 死別が遺された配偶者の死亡の危険を増大することは、本研究でも確認された。しかし、死別後6箇月未満で死因など一括処理しており、これについても今後さらなる検討が必要である。
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