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精神保健ボランティアに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670407
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関信州大学

研究代表者

小泉 典章  信州大学, 医学部, 助手 (00205311)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
キーワード精神保健ボランティア / 地域精神保健 / ボランティア活動
研究概要

長野県精神保健センターで講座を開催し、養成された精神保健ボランティアを調査対象者として、精神保健ボランティア活動について、自己表記式のアンケート調査を,郵送法により実施した。精神保健ボランティアに応募した動機として、他のボランティアと同様な「人に尽くしたい」という希望が多く、精神障害者に対する抵抗は少なかった。また、精神保健ボランティア活動を継続して、さらにカウンセリングの勉強は必要と思う者が多かった。
一方、別の精神保健ボランティア活動についても調査対象を広げた。長野県北部にある木島平村は10年前に、精神障害者小規模共同作業所を設置したが、婦人会のボランティア活動をしている人に、精神保健ボランティア活動を依頼しているが、その人達にもアンケート調査を実施した。動機として、やはり「人に尽くしたい」と、「村から依頼されて」という回答も多かった。また、精神保健ボランティア講座を受講した人も少なく、カウンセリングの勉強は必要と思う者は多くはなかった。
以上のように、精神保健ボランティアのための教育を受けた者と、受けない者について比較したが、精神障害者との接触体験に関する意識の変化は、両者ともに好ましい結果が得られている。両者の異なる精神保健ボランティアではなるが、精神障害者小規模共同作業所で活躍する精神保健ボランティア活動は有意義であると思われる。さらに、精神保健ボランティア活動と精神科医療との接点が、どこで可能かを知ることが今後の課題であるが、精神病院の訪問ボランティア、末期癌患者の精神的ケア、「いのちの電話」の自殺防止活動にも、本研究の成果が活用できることがわかった。
そこで、精神保健ボランティア活動の基礎的研究をもとに、地域住民の理解と協力を得るための出版物を計画している。終わりに、社会精神医学的なテーマに科学研究費を補助して頂き、深甚の謝意を表わしたい。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小泉典章: "癌告知後の精神科リエゾン・コンサルテーション" クリニカル・ファーマシー. (印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小泉典章: "心の健康を考える" 信濃毎日新聞社出版局, 200頁 (1996)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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