研究課題/領域番号 |
06670411
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
川村 孝 名古屋大学, 医学部, 助教授 (10252230)
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研究分担者 |
太田 壽城 国立健康, 栄養研究所 健康増進部 (00160507)
大野 良之 名古屋大学, 医学部, 教授 (10160590)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 冠危険因子 / 体力 / 運動処方 / 至適運動強度 / 無酸素性代謝閾値 / 最大酸素摂取量 / 重回帰分析 / 回帰式 / 成人病予防 / 運動療法 / 初期値 / 健康づくり / 有酸素運動 / 総合健診 / 体力測定 |
研究概要 |
疫学研究により、運動は循環器疾患・癌に対して防御的に作用することが示されている。しかし、日常生活における運動処方の方法はまだ確立していない。われわれは、至適運動強度として最も合理的と考えられる無酸素性代謝閾値(AT)を高価な機械や侵襲を加えず推定する方法を検討し(第一の検討)、あわせて、ATレベルの運動指導が冠危険因子に及ぼす影響についても言及した(第二の検討)。 愛知県総合保健センターにおける総合健診とフィットネスチェックの受診者(第一の検討)、および同施設における運動教室受講者(第二の検討)を対象とし、血圧や血中脂質など健康に関する指標と筋力やATなど体力に関する指標を用いて、単変量ならびに多変量解析を実施した。 第一の検討においては、1)健康および体力に関する指標相互の相関分析から至適モデルを決定し、2)最大酸素摂取量(VO_2max)およびATの高さ(酸素摂取量と心拍数)を目的変数、他の指標を説明変数として重回帰分析を施行し、3)男女別に回帰式を作成した。この式から得られる予測値と実測値の相関係数は0.53〜0.78であった。 第二の検討において、6カ月間におよぶATレベルの運動指導を施行し、1)体脂肪率、収縮期・拡張期血圧、総コレステロール、トリグリセライドの有意な減少、ATおよびVO_2maxの有意な増加、2)総コレステロールや空腹時血糖については高度異常群より軽度異常群で有効であること、3)健康指標の改善と体力の改善が関連していること、を明らかにした。 本研究により、ポピュレーションにおける合理的で実施可能な運動療法の指標とその有用性が示された。
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