研究課題/領域番号 |
06670430
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
伊達 ちぐさ 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (60047389)
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研究分担者 |
田中 隆 大阪市立大学, 医学部, 助手 (30227144)
門奈 丈之 大阪市立大学, 医学部, 教授 (30046958)
田中 平三 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70047215)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 食塩 / 高血圧 / 減塩技法 / 介入研究 |
研究概要 |
【方法】大阪府C-A地区と兵庫県S群の2地域において実施した。40歳から69歳までの住民で基本健康診査時の拡張期血圧の平均値が90-104mmIIgで、腎機能障害等の合併症が認められない者、および広報による減塩教室への酸化募集に応募した者を対象者とした。減塩指導の介入効果判定はクロスオーバーデザインで行えるように計画した。すなわち、ベースライン検査後、対象者を2群にランダム配置し、前期介入群(A群)と後期介入群(B群)とした。2群の男女比、降圧剤服薬者率、飲酒者率と収縮期血圧、拡張期血圧、年齢、肥満度の平均値はほぼ等しいことが確認された。その後、最初はA群にのみ6週間にわたり、2週間毎に計3回の減塩教室を受講させ介入期間とし、B群は介入を行なわないコントロール期間とした。前期の3回目の教室が終了した2週間後に、両群を対象に中間評価のための検査を実施した。この後、B群にはA群と同一内容の減塩教室を受講させ介入期間とし、A群は直接的な介入を行なわないコントロール期間とした。中間検査から8週間後に、両群を対象として最終検査を実施した。3回の検査は同一検査項目で実施された。検査項目は血圧測定、身体計測、血液検査、24時間蓄尿(アリコートカップを利用。Na、K、Ca、Mg、などの測定)、食事調査(24時間思い出し法およびアンケート方式による食塩摂取に関する食習慣調査)、問診(運動習慣、喫煙・飲酒状況、降圧剤服薬状況、QOL、既往歴、家族歴など)などであった。減塩教室の内容は、ソルトペーパー、食塩摂取カレンダー、塩分濃度計、減塩のための食品交換表などの道具を用いて、食塩摂取量を自己評価できるような訓練と、減塩のための調理の工夫とコツを習得できるための訓練を主とし、減塩技法の獲得を主目的としたものであった。。 【結果】プログラムが16週間と長期にわたったため、3回の検査をすべて受けた者は、研究開始当初に対象者となったものの約65%であった。本研究では、3回の検査を受けた108名(男性38名、女性70名)について分析した。前期介入の影響を考慮して、後期介入のデータを除外し、前記介入期における介入効果を評価すると、8週間で正味3.6g/日の減塩により、収縮期血圧3.1mmHg、拡張期血圧3.4mmhgの低下がもたらされた。
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