研究課題/領域番号 |
06670438
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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研究分担者 |
三浦 克之 金沢医科大学, 医学部, 講師 (90257452)
西条 旨子 金沢医科大学, 医学部, 講師 (40198461)
森河 裕子 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20210156)
田畑 正司 金沢医科大学, 医学部, 講師 (40188404)
千間 正美 金沢医科大学, 医学部, 助手 (80216564)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 過酸化脂質 / アルケナ-ル / グルタチオン・ペルオキシダーゼ / 血圧 / 血清脂質 / 動脈硬化 / 生活習慣 / チオバルビタール酸 / 栄養素摂取量 / 精神ストレス / 高血圧 / 尿中電解質 |
研究概要 |
近年、動脈硬化、特にアテローム硬化の発症機構に過酸化脂質の関与が報告されており、循環器疾患と過酸化脂質の関係が注目されている。そこで従業員7000人の某企業から無作為に抽出した男女352人を対象に過酸化脂質を測定し、食生活、飲酒、喫煙等の生活習慣や健診成績との関連を検討した。 1)血清過酸化脂質(TBARS)や八木法を改良して、過酸化脂質生成の過程で生じるアルデヒドの一種であるアルケナ-ルを高速液体クロマトグラフ法で測定した。血清TBARSの平均値は男4.8±2.1、女5.3±2.9nmol/mlであり、血清アルケナ-ルの平均値はプロパノールが男1.17±0.66、女0.99±0.47μg/ml、ブタノールが男0.10±0.01、女0.08±0.04μg/mlであった。 2)血清TBARSやアルケナ-ルは体格(BMI)、血圧、血清脂質、肝機能と強く関連が見られた。また栄養調査成績との関連は、血清TBARSやアルケナ-ル値は栄養素等摂取量と相関が見られた。血清TBARSは中等度以上の飲酒習慣で高値を示したが、喫煙習慣と関連は認められなかった。 3)Pagliaらの変法によって、血清および赤血球中GPX活性の測定を男性について行った。血清GPX活性の平均値は、389±42U/mlであった。蛋白1mg当たりの活性値では、5.24±0.59U/mg・proteinであった。また、赤血球GPX活性の平均値は、59.3±6.2U/mg・Hbであった。 4)喫煙習慣によって、赤血球GPX活性は変わらなかったが、血清GPX活性は低値を示した。中等度以上の飲酒習慣によって、血清GPX活性はかわらなかったが、赤血球GPX活性は高値を示した。GPXと健診成績との関連では赤血球GPXは関連が認められなかったが、血清GPX活性は喫煙習慣によって低値を示す血清HDL-コレステロールとの間に正に相関がみられた。
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