研究課題/領域番号 |
06670451
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
松木 孝澄 群馬大学, 医学部, 助教授 (10126617)
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研究分担者 |
中島 たみ子 群馬大学, 医学部, 助手 (40008561)
古川 研 群馬大学, 医学部, 教授 (90008227)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 血液型物質 / 糖蛋白質 |
研究概要 |
胃粘膜を筋層から剥離、細挫して、Kabatらの方法でトルエンを飽和させた塩酸-クエン酸緩衝液pH2.3を加え、時々pHを補正しながら37℃で1乃至2週間自家ペプシン消化をおこない、ろ紙で濾過後、アルコール4倍量を加えて沈殿をとり、凍結乾燥したものを粗抽出標品とした。これらの0.5%生食水溶液について、型活性を抗Hトリ、抗A、抗Bヒト、抗Le^a、抗Le^bウサギ血清による凝集阻止試験で調べ、凝集阻止価128倍以上の型活性のものを型別にまとめて、Morganらの方法で90%フェノール抽出を行った。フェノールはピプチド乃至タンパク質を溶解させるので、ペプシン消化物から、これらを除いて、糖タンパク質を回収することができる。フェノール不溶性分画とフェノール溶性分画のアルコール10%乃至20%沈殿分画には糖タンパク質が多く含まれているので、これらの分画について同じ操作を繰り返し、得られた分画を99%アルコールで洗い凍結乾燥して中間精製標品とした。此等の各画分の内、フェノール溶性でアルコール10%沈殿分画のHLe^b物質をSepharose CL-4Bカラムを用いて、燐酸緩衝生理的食塩水中でゲル濾過すると、H活性は一つのピークとなり、ブルー・デキストラン及びヒトIgMを分子量マーカーとした時の、ゲル濾過法による推定分子量は1.1±0.1mega daltonsであった。同様にフェノール不溶性分画のA型物質のゲル濾過による推定分子量は1.7±0.1mega daltonsであり、フェノール溶性でアルコール10%分画のA型物質の推定分子量は1.2±0.1mega daltonsであった。更に、これらの型物質のアフィニティークロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等による分離精製をすすめ、糖蛋白質性抗原の活性化因子の分離精製を試みている。
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