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混合揮発性物質の体内分布と環境濃度推定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670457
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関島根医科大学

研究代表者

木村 恒二郎  島根医科大学, 医学部, 教授 (30153191)

研究分担者 井津 智子  島根医科大学, 医学部, 助手 (80263515)
高橋 節典  島根医科大学, 医学部, 助手 (90032226)
松原 和夫  島根医科大学, 医学部, 助教授 (20127533)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード法医中毒学 / 灯油 / ガスクロマトグラフィー / 質量分析法 / トリメチルベンゼン / 体組織
研究概要

灯油定量のための指標物質の選択
灯油中には多種類の有機化合物が含有されており、同様の物質が体組織からも検出される。その際、定量の指標として最適な物質を検討した。その結果、溶媒抽出法においてクメン、プソイドクメン、メシチレンおよび1,2,3トリメチルベンゼンの4種同時定量が妨害ピークもなく最適であることがわかった。これら4種の物質に対してo-キシレンd10を内部標準として得られた検量線はいずれも0.005〜0.5μ/sampleで直線性を示し(相関係数は0.999以上)、感度および精度とも良好であった。
混合揮発性物質暴露装置の作成
10L容デシケータ、ガラス菅、シリコンチューブ、空気ポンプ等の比較的安価な器材を使用して暴露装置を作製した。装置内のガス移動は一方向性(開放系)とし、空気は毎分550ml、環境温度は30℃の条件を設定した。ガス濃度は検知菅およびガスクロマトグラフィーで測定可能であり、始動後約15分で一定の濃度(1,000ppm)が得られた。
3.体組織中灯油成分濃度と環境濃度の相関
上記の暴露装置および実験動物としてラットを使用し、1,000ppm灯油蒸気を5分および15分間暴露した後、諸組織を採取し、灯油成分を定量した。その結果、4種のトリメチルベンゼン類は各体組織において筋肉を除きいずれも15分値が5分値より高い値(5倍前後)が得られ、これらの値から環境濃度や暴露時間を推定可能ではなかろうかと考えられた。また、肺に対する血液のトリメチルベンゼン類の濃度比をみると、いずれも0.6〜1の範囲内にあり、血液採取が困難な場合の代替試料として肺の有用性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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