研究課題/領域番号 |
06670472
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
藤倉 隆 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (60008323)
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研究分担者 |
浜島 誠 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (20189608)
平田 ゆかり 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (50156676)
滝沢 久夫 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (90171579)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 法医学 / 中枢神経系 / 損傷 / 血管造影法 / 出血 / X線撮影 / 血管破綻 |
研究概要 |
法に触れる多くの傷害事件や複雑な交通事故を扱う法医学の領域では外力によって惹き起こされた脳の損傷を検索するに当たり、その損傷の部位・広がり・程度・新旧の別などを的確につかみ、その結果を高齢者に多く認められる内因性疾患による脳病変と対比して鑑別し、損傷そのものの形態とその位置から考えて損傷の成立ちを外因との関連において捕らえながら鑑定していくことが要求される。しかし、脳は硬い骨組織に包まれているために外力によって複数の部位に多彩な変化を生じ易く、また複雑な立体的構造を示す損傷が多いと言う特性を有する。従って脳損傷の検索には単に外表及び組織のスライスによる観察では不十分であり、いろいろな角度からの検討が必要である。私たちはこれらの問題を解決するために、従来行われていた脳の肉眼的・組織学的観察に加えて、剖検例の開頭前に総頸動脈から硫酸バリウムを主剤とする造影剤を注入して血管造影を行うという方法をとって脳損傷の検索を進めてきた。その結果、外表の観察や脳スライスの検討にあたり、これまでは見落としがちであった微細な損傷も造影剤の漏出を肉眼的にまた組織学的に追うことにより発見を容易にすることができた。また開頭前に頭部X線撮影を併用することにより、臨床検査のデータと同様に既往歴の不明な多くの例において脳内の出血部および虚血部を明確なコントラストによって同定し、その部分の病変の種類・広がりとその程度を推定しながら剖検を進めていくことが可能となった。これまでに経験し得た100例余りの症例についての中間報告を日独法医学シンポジウム(ベルリン、1993)に「脳実質内の出血」の表題で報告し、また国際法科学会議(デユッセルドルフ、1993)において「損傷と成傷器」について報告した。平成6年(1994)になって、これらの成果を総説の形で藤田学園医学会誌にまとめたが、さらに造影条件の改良等に努め、病例を増している。
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