研究課題/領域番号 |
06670478
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 (1995) 千葉大学 (1994) |
研究代表者 |
住田 孝之 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター・臨床遺伝部門, 助教授 (00183054)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | シェ-グレン症候群 / T細胞レセプター / 自己反応性T細胞 / 自己免疫疾患 / Ro / SS-A蛋白 / アナログペプチド / シエ-グレン症候群 |
研究概要 |
シェ-グレン症候群(SS)の病因解明のために、申請者は、SS患者における口唇唾液腺内浸潤T細胞のT細胞レセプター(TCR)遺伝子について、分子生物学的手法を用いて解析し、次の事実を明らかにしてきた。1)Vβ2およびVβ13遺伝子の高率な発現、2)淡症局所へのクローンの集積、3)比較的限られたJβ、Vα、Jα遺伝子の使用、4)CDR3領域の一部が保持されている。以上の事実から、唾液腺内自己反応性T細胞は抗原刺激により誘導され、さらに対応自己抗原エピトープは限定されている可能性が示された。そこで、本年度は、SS患者の口唇唾液腺からT細胞株を樹立し、その対応自己抗原について解析をした。その結果、細胞内リボ核酸蛋白の一つであるRo/SS-A52kD蛋白に対して反応する自己反応性T細胞がSS口唇唾液腺局所に高頻度に検出された。さらに、欠損リコンビナント蛋白や合成アミノ酸を用いてそのT細胞エピトープを解析したところ、Ro/SS-A52kD蛋白のAA190-198とAA214-245に、T細胞エピトープが存在していることが判明した。今後、他の自己抗原に対する自己反応性T細胞を解析するとともに、Ro/SS-A52kD蛋白のT細胞エピトープのアナログペプチドを用いるとにより、自己反応性T細胞をアナジーに誘導して、SSを特異的に制御する治療戦略の可能性について研究を進めたい。
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