研究課題/領域番号 |
06670480
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
本田 善一郎 東京大学, 保健管理センター, 助手 (70238814)
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研究分担者 |
森田 寛 東京大学, 医学部(病), 助教授 (60107620)
清水 孝雄 東京大学, 医学部, 教授 (80127092)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 顆粒分泌 / カルシウムシグナル / Gq / IP3受容体 / ダウンレギュレーション |
研究概要 |
本研究の目的はアフリカツメガエル卵母細胞の遺伝子発現システムとハイブリッドサブトラクションの二つのシステムを組み合わせて、炎症細胞活性化一顆粒放出を正、あるいは負に制御する未知の細胞内機能分子を探索することである。本年度はまず1)モデル受容体(血小板活性因子受容体)およびマスト細胞mRNAを卵母細胞に共発現させ、顆粒分泌の再構成システムを作成すること、2)すでにクローン化された機能素子をさらに共発現させて活性化の正負の制御をモニターしこのシステムの妥当性を確認すること、を行った。 1)種々の機能的なアッセイ法をもちいて、シメガエル卵母細胞にcRNA,組織mRNAを安定に共発現できることを確認し、システムの最適化に成功した。マスト細胞株mRNAを発現させると10ng/卵母細胞のヒスタミンが合成され、顆粒分泌を通常のヒスタミン自動シール装置分析装置で測定できることが確認された(未発表)。 2)さらに共発現させる遺伝子として情報変換分子であるGqおよびその変異体を作成して卵母細胞に発現させ、モデル受容体からのカルシウムシグナリング-分泌反応を測定し、同分子による正負の制御を検討した。検討の結果、Gq活性型分子(Watanabe,Waga,Honda et al.J.Biol.Chem.in press)はモデル受容体からのカルシウムシグナリング-分泌反応を完全に抑制し、その主たる機序はkey moleculeの一つであるIP3受容体のdown-regulationであることを発見した(Honda,et al.J.Biol.Chem.inpress)。この新しい知見はシステムの妥当性を確認すると共に、受容体脱感作、細胞のアネルギーの理解を深めることとなった。
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