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気管支喘息患者の白血球5-LipoxygenaseのmRNAの一次構造異常の検討

研究課題

研究課題/領域番号 06670481
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関国立病院医療センター(臨床研究部)

研究代表者

越野 健  国立国際医療センター研究所, 研究員 (00251249)

研究分担者 高石 敏昭  東京大学, 医学部・物療内科, 助手 (40154736)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード白血球5-Lipoxygenase / mRNA / PCR / IgE / 好塩基球
研究概要

第一に、ヒト精製白血球分画における5-Lipoxygenase mRNAの発現レベルをPCR法によって半定量する条件について検討した。ヒト5-Lipoxygenase cDNA配列をもとに、センスオリゴマー、アンチセンスオリゴマーを合成し、プライマーとして使用した。ヒト全血よりグルコース・デキストラン法にて白血球分画を精製し、インビトロジェン社のMicro Fast Track mRNA purification kitによりmRNAを抽出し、逆転写反応を行いcDNAとし、テンプレートに用いた。プライマーのアニールに適する温度を30サイクルのPCRにて検討した結果、54℃近辺が適当であった。このアニール温度にてPCRによる増幅がプラトーに達するサイクルを検討したところ、8〜20サイクルの間では急峻に増幅が進み、24サイクル前後で飽和することを観察した。以上の結果より、アニール温度54℃にて20サイクルのPCRを行うことで、5-LipoxygenaseのmRNA発現レベルを半定量できるとこが判明した。
次に、精製したヒト白血球をカルシウムイオノフォアで刺激し、5-Lipoxygenase mRNAレベルを上記の方法で検討した。コントロールとして同様の方法で検出したβアクチンのmRNAレベルを使用し、デンシトメーターによる前者の検出値を後者の検出値で補正したところ、0分から45分まで5-Lipoxygenase mRNA発現レベルは一方的に増加していることが判明した。さらに好塩基球に特異的な反応性をみるために抗ヒトIgE抗体を用いた刺激を行い、同様の検討を行ったところ、20〜45分にかけて5-Lipoxygenase mRNAレベルが増大することが観察された。このことより、アトピー型気管支喘息において、アレルゲン吸入後にIgEを介した反応がおこり、アラキドン酸よりロイコトリエンC_4,D_4,E_4が作られる過程で、その合成過程に重要な5-Lipoxygenase mRNAの発現増加が示唆され、喘息患者では白血球5-Lipoxygenase mRNAの量的異常がおこっているものと思われた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Misato Miyamasu et.al.: "Chemotactic Agonists Induce Cytokine Generation in Eosinophils" The Journal of Immunology. 154. 1339-1349 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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