研究課題/領域番号 |
06670525
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
榎本 信幸 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20251530)
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研究分担者 |
田中 雄二郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70236644)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / インターフェロン / PCR / quasispecies |
研究概要 |
我々はSSCP法を用いてC型肝炎のinterferon(IFN)治療における宿主内のHCV populationの変動を分析し、個々のquasispeciesのIFN感受性の相違を明らかとしてきた。そこで、IFNによりHCV quasispeciesの選択の起こった症例について、個々のquasispeciesがIFNに対して異なる感受性を示す機序を検討するため、IFN投与前および投与中のHCV遺伝子の相違を明らかとし、IFN感受性に関与するHCV遺伝子領域を検索した。 平成6年度は、3例のIFNが無効であったC型肝炎患者(genotype 1b)の血清よりRNAを抽出、RT-PCR法によりHCVの全遺伝子を増幅し、治療前および治療中のHCVの全遺伝子の塩基配列およびアミノ酸配列を決定、比較しIFNにより消失したHCVと残存したHCVのアミノ酸配列の相違を明らかとした。その結果、3症例を比較すると治療前後のHCVの相違はNS5Aの限局した領域に変異が集積していた。同一時期に同一宿主内に存在した2種類のHCVのIFNに対する感受性の相違は宿主側の要因の関与は少ないと考えられ、HCV遺伝子自体の相違が原因となっていると考えられる。したがって、今回相違が明らかとなったHCV遺伝子領域がHCVのIFN感受性に関与していると考えられる。 平成7年度は、この領域のアミノ酸変異とIFN治療効果の関連を検討した。その結果、IFN治療前のこの領域のアミノ酸変異とIFN治療効果との間に有意の相関を認めた。すなわち、この領域に変異を持たないHCVを治療前に検出した症例ではIFNは無効であったのに対して、この領域に多数の変異を持ったHCVを治療前に検出した症例は前例が著効となった。更にこの領域はHCV-RNA量とも関連しており、変異が増加するにしたがってHCV-RNA量が低下することも明らかとなった。
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